祈り その2。

2021-01-08
 
寒中お見舞い申し上げます
 
2021年も1週間を過ぎましたが、世の中はますます混沌としてまいりました。
皆様におかれましては、来るべき春に備え、力を蓄えられていらっしゃることと存じます。
私どもはいつでも蓄えた力を発揮できるよう、常に満充電で望みたいと思っております。
 
ご挨拶が遅くなってしまいましたが、昨年の10月に代表を交代いたしまして、
社長が会長となり、WEB担当フクダが新たに代表取締役に就任させていただきました。
これも一重に、皆様方のご支援のおかげと、感謝申し上げます。
謙虚に、丁寧に、一つ一つのお仕事にお応え出来るよう、精進して参りたいと思います。
 
お仕事面では、先行きを見通すことは中々難しい状況ではございますが、
どういう状況であれ、出来ることを精一杯やるだけではなく、
出来ることを少しでも増やしていけるように、
一歩ずつ進んでいきたいと考えております。
 
私事としましては、忘年会や新年会も無く、まして一人で飲みに出かけることもめっきり無く、
家に帰ると寒い玄関先で脱衣、入念な手洗いに薬でうがい、
真っ先に入浴してからの食事、間髪入れずに就寝と、日々、健康優良児へと邁進しておりますが、
流石に体重計が怖い存在になってきましたので、
時間を有効に使い切れるよう何かしら考えていきたいと思います。
 
前回のコラムでも触れましたが、弊社では飛沫対策のアクリル製品を製作させていただく機会が
多々ございます。
接触が必須の方々に、また、たまのストレス発散で出かけられる方々に
少しでも安心感を持っていただけるよう、願いを込めて制作に当たっておりますが、
アクリルというものが身近でない方もたくさんいらっしゃると思います。
知らず知らずの間に使っていただいている場合もあると思いますが、
いざ、どういったものを作ることができるのか?、取扱いの注意点は?など、
ご質問やご相談は大歓迎ですので、随時、メールか電話でお問い合わせいただければ
嬉しく思います。
 
珍しく真面目なコラムとなりました。
しかし、フクダの本質はこういうものでございます。
誤解無きよう、よろしくお願いいたします。
はい。今、笑った人。廊下に立っとれ。(by 数学の先生)
 
最後になりましたが、皆様、来るべき春に向けて、くれぐれもご自愛ください。
健康でさえあれば、いずれ小さなご褒美があると信じて、少しずつでも
進んでいければと思っております。
どうか、今年も、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
 

祈り。

2020-04-13
 
はじめに、この度の感染症により、罹患された皆様、また、何らかの形で
影響を受けられている皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
お仕事はともかく、健康面では、被弾されませんよう
お祈り申し上げます。
 
この事態を受け、弊社でも何か、お役に立つ物作りができないかと
あれこれ考えておりましたが、この数日、飛沫防止パネルのお問合せを
立て続けにいただきました。
もちろん、これで完全に防止できるというものではありませんが、
オフィスのほか、対面での会話、やりとりが必須である業種の方、
スーパーなどのレジや各種窓口の方に、少しでも安心感を持っていただける物となれば
嬉しく思います。
弊社では、今回の事態が収束した後も、必要と思われる限り
なるべく長期に渡って使っていただけるよう、最低限の補強を入れております。
それによって板の反りなどを極力減らし、より、安心してご使用頂ければと思っておりますが、
もちろん、できるだけご要望にはお応えしたいと思っておりますので、
サイズや仕様などお問い合わせ頂ければと思います。
 
一刻も早い収束と、皆様のご無事を願っております。
 


 
 

カラオケ。

 
2019-12-06
 
 
 
みなさま、2019年も12月となってしまいました。
なんと、今年2回目の更新にして最終回という、見事なサボりっぷりで申しわけありません・・。
お陰さまで今年も無事に終えようとしておりますが、
まだあと3週間ほど、油断せずにふんどしならぬパッチを引き締めて
お仕事に励んで参りたいと思います。
 
今年も様々な楽しいお仕事に恵まれ、うまくいったりいかなかったりを繰り返しました。
お褒めいただくこともございますが、まだまだ勉強不足を痛感しております。
今ある知識と技術をフルに生かしつつ、新しい商品や技術も貪欲に試しながら
ためらうことなく、前に後ろに進んで行きたいと思っています。
特に、後ろに進むことも大切だと思っていますが、退化ではなく積極的後退というイメージで
捉えていただけると嬉しいです。
 
さて、先日、久しぶりにカラオケに参りました。
最近はカラオケも年に1回か2回、お得意先との会合で披露するかどうかといった状態です。
その時もまさにそういった機会だったのですが、見事に最初のキーを間違えてしまいました・・。
(ここから、言い訳タイムです。)
私、絶対音感は持ち合わせておりません!!
持っている方は素晴らしいと思いますし、羨ましいのですが、
絶対音感が無くとも、相対音感を磨くことはできると思っております。
聴くのと歌うのは別物ではありますが、やはりいい歌、上手な歌を聴くというのは
歌を唄うといことにおいて大切なことだと思います。
このところ、音楽を聴くということ自体、すっかり忘れておりました。
つまり、相対音感を磨き忘れ、絶対音感もどこかに置き忘れてきた今、
歌い出しのキーを間違うというのは至極当然なのであります!!
・・・今日はこの辺にしといてください。
 
歌に限らず、何かを追求するときにその世界の良き物、良き人を見習うというのは
必要なことだと思います。
ネットに情報が溢れる現代、見極めを大事にしながらそういったものも活用し、
同時に自分自身を俯瞰することも忘れないように
少しずつでも進んでいければと思っております。
みなさま、今後とものんびりお付き合いいただければと思います。
よろしくお願いいたします。
 
最後に、今年作らせていただいたもの、つけさせていただいたものを
ほんの少し掲載いたします。
ありがとうございました。
どうか、良いお年をお迎えください。
 

 
 

ろくでなし。

2019-5-24
 
そろそろ夏に突入か!というタイミングで、なんと今年最初の更新でございます。
我ながら驚きを隠せません・・・。
改めまして、今年もよろしくお願いいたします。
 
さて、私は一体、何をしておったのかと申しますと、ただ、ひっそりと暮らしておりました。
とはいえ、様々なお仕事に恵まれ、数々のサイン、アクリル製品を
生み出すことに邁進しておりました。
残念ながら、ハイブランドなど写真掲載の許可を頂きにくい案件が多く、
こちらのギャラリーには一向にお仕事の証が増やせないので、
言ったもん勝ちのようなことになっております。
「ワタシ、チョットダケガンバッテタヨ。」
(・・・あかん。心の声が文字に化けてる。しかも欧米化やし。)
 
さて、今回は「ろくでなし」のお話を。
ろくでなしの「ろく」って何か、みなさまご存知ですか?
何かで見た受け売りのお話で申し訳ありませんが、
これは漢字で書くと「陸」となるそうです。
我々もよく使う言葉で「不陸」(この場合はフロクではなくフリクと読みます)というものがあります。
水平、まっ平らのことを「ろく」と言い、平らになっていない、
凹凸があるような場合に「ふりく」と言います。
転じてムラがあるような人物のことを「ろくでなし」と呼んだのかと思います。
 
何度も改装を重ねられた施設などでは特にこの、
不陸が発生していることがよくあります。
サインをつける際に仮囲いの中などですと、
狭くて基準が不明確になったりしますので
最近はレーザーレベルなどを使用することもございます。
(それすら立てられないような場合もございますが・・。)
ところが絶対的なレベルが出ていても、環境によっては
逆に歪んで見えることもございます。
長年、サイン工事をして思うのは、なるべく多くの方がご覧になって
違和感を感じない、気持ちのいいバランスがベストではないかと。
ただ、個人の感覚に委ねるのは何かと問題があるので
実際はやはり、基準というものが重要になってきますが、
究極はそういうことではないかと思います。
物理的な正確さと、経験値からくる感覚をバランス良く持つことが
一番大切なのかもしれません。
そのためには、心にいい意味での余裕を持って、
物事にあたるのが大事ではないかと思います。
いつもあっぷあっぷして、コラムの更新を半年もサボっているようでは
いいお仕事などできるはずもありません!!
 
というわけで、心に余裕を持つためにまずは燃料補給に出かけたいと思います。
・・・令和というのに昭和な言い回し、カタジケナイ。
生暖かく見守っていただければ幸いです。
よろしくお願いします。
 
 
 

たまご。

2018-12-20
 
すっかりご無沙汰してしまいました。
またしても福田でございます。
今年も大波小波をなんとか乗り越え、
ただひたすらに失踪・・疾走する日々を過ごして参りました。
皆様方には大変お世話になり、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
 
さて、先日ある大型の飲食店でサイン工事全般を担当させていただきました。
いずれ、こちらのホームページにも写真を掲載させていただければと思っておりますが、
その中でお手洗いと喫煙室のサインを設置いたしました。
ブレードタイプ(突き出しタイプ)だったのですが、当初、少し奥まったところに
設置いたしました。
お店側からは、ちょっとわかりにくいというご意見があり、
メイン通路に移設する形となりました。
これはもちろん、お店側のご意見が尊重されるべきことであり、
ご納得いただけたので良かったのですが、個人的な意見としましては
見えにくいサインも存在して良いのではないかと思っています。
 
駅や病院、大型商業施設など、公共性の高いところではサインが見えやすいということは
大切な要素であると思います。
これはそのデザインや設置場所、全体のバランスによるものです。
一方、一般店舗などでサインが見えにくいと、おのずとお客様が尋ねられるという状況が
生まれやすくなります。
これはお客様とお店側のコミュニケーションのきっかけとして、ある意味で良いチャンスではないかと考えます。
尋ねられたお店のスタッフ様が、丁寧なご説明や誘導をされた場合には
お客様にサービス面で好印象を与えることができるのではないでしょうか?
ショップカードなどにあえてわかりにくいグラフィカルな地図を載せられるのも
そういった意図なのかと勝手に想像しております。
(今は地図アプリの時代ではありますが・・)
 
それと、飲食店の場合において、お手洗いや喫煙室というのは全面的に表に出すよりも
むしろひっそりと存在するべきという考え方もあるかもしれません。
設置する際には、やや見えにくいかもしれませんと設計様に進言いたしましたが、
後になって考えると、その意図としてはそういったことなのかと思いを改めました。
 
プロが卵を割るときに、片手で割るか両手で割るか?
プロなんだから、手早くリズミカルに片手で割るべき!
プロなんだから、一つずつ丁寧に、少しでも痛んだものが入らないよう
小さい容器に割ってから別容器に合わせるべき!
・・・どちらが正解とか、無いと思うのです。
どちらも正解であり、要はその人それぞれの考え方で良いと思うのです。
上のサインのお話も、どちらも正解であり、お好みに合わせるのが正解だと考えます。
ちなみに、個人的にたまごが大好きです。
大抵、いいカッコして片手で割って、失敗して混入した殻を必死に取るというタイプです。
それもまた、楽しかったりするので、小さな失敗を楽しみながら
これからもカッコつけていきたいと思います。
 
みなさま、風邪など召されませんように。
良いお年をお迎えください!
 

フリーキック。

2018-06-29
 
ものすごく暑い日があるかと思えば大雨に襲われたりと、
自然に翻弄されるこの頃ですが、みなさま、元気にお過ごしでしょうか?
先日の大阪地震では多くの方から安否確認の連絡をいただき、
ありがとうございました。
幸い、会社も自宅も大きな被害は無く、安穏と暮らしております。
 
先日、某博物館のお仕事で、展示品のアクリルカバーを制作させていただきました。
アクリルの強度はガラスの10倍とも言われており、
透明度においては一般的なガラスよりも優れている事から、
そうしたカバーやケースにご使用いただくことがよくあります。
重量も比較的軽いので、万が一、地震などで転倒した場合でも
安全面で優位ということも言えるのではないかと思います。
しかしながら、欠点が無いわけではありません。
例えば、傷が入りやすかったり、接着部分にクラック(ひび割れ)が入ってしまったり・・。
接着部分と書きましたが、実際は板の端部のことが多いです。
これは、その部分を磨き仕上げする際に、高熱が加わってることが多く、
(溶かして、ツヤをつけるイメージです。)溶剤系のクリーナーなどで清掃いただくと
高熱でバラけてしまった内部の分子が収縮する為だと思います。
冷蔵庫から出してすぐの氷にいきなり水をかけるような感じでしょうか。
アクリルを清掃する際は、柔らかい布で水拭きしていただくか、
中性洗剤(食器用洗剤など)を水で希釈して、拭いていただければと思います。
 
また、表面の傷につきましては硬度の問題なので、なかなか難しいですが、
表面硬化板というアクリルがございます。
今回の博物館でも採用いただきましたが、これはアクリル表面に
コーティングをしているとお考えいただければいいと思います。
見た目の透明度は一般的なものと変わりません。
コーティングがあるため、通常の溶剤で表面が解けることがなく、
逆に、箱を作ったりする際にはちょっと工夫が必要ですが、
傷が入りやすいとお嘆きであれば、一度ご相談いただければと思います。
 
この他にも紫外線透過板や面発光板など、実は色々な機能性アクリルがございます。
アクリルに限らずガラスや木、金物など、それぞれの長所と短所を把握して
お互いの弱点をカバーし合いながら、より良いもの作りがご提案できればいいなぁと
日々、思っております。
 
ただいま、サッカーのW杯も盛り上がりを見せておりますが、
まさに一人一人が自分の役割をしっかり理解して、
一丸となって戦う姿には感動を覚えます。
もの作りの世界で、我々は決してFWではありませんが、
ボランチとして、またDFとして、しっかりと役割を果たしたいと思っております。
 
・・・ボランチってどこですか?
 
「よくわからないけど、こんなものはできないか?」や、
「よくわからないけど、こんな製品は無いかな?」などのお声、お待ちしております。
気持ちはいつでもフリーキック!!
 
・・・・・。
 

頓珍漢。

2018-05-14
 
みなさま、あけましておめでとうございます。
本当にご無沙汰してしまい、申し訳ありません。
何が何だかわからないうちに5月・・・。
光陰矢の如しでございますが、これからもできる事を精一杯、
続けていければと思っておりますので、呆れながらも
お付き合いいただければと思っております。
 
さて、先日、ある国に旅行に行ってまいりました。
何度か訪れている場所なのですが、今回は比較的トレンディな(死語)エリアに
立ち寄ってみました。
そこに、ビアホールをお洒落にしたようなお店があったのですが、
なんとこのお店、ビールはセルフで注ぐというユニークなものでした。
世界各国のビールを60種類(!?)常備しているらしく、
壁からタップできるレバーが数十本、突き出ています。
値段はそれぞれに10ミリリットルあたりで振られており、
好きなものを好きなだけ注げるようになっています。
味見気分で少し飲み、気に入ればたっぷり注ぐということもできます。
ビールだけでなく、ノンアルやワインなどもあります。
発想として非常に面白いのですが、このシステムを機能させているのは
入店時に腕につけるリストバンドです。
注ぐ前にこのリストバンドをかざすことで円滑な清算を可能にしています。
日本でも最近のPOSシステムの進化などに目を見張ることがありますが、
そういった技術をアイディアと融合させて取り入れる柔軟性、
しなやかな姿勢には見習うべきものがあると実感しました。
 
私もこのお仕事でそろそろ30年が経とうとしております。
凝り固まった発想ではなく柔軟に進んでいきたいと思います。
近々、BBQにお誘いいただいておりますが、ビールだけではなく
洋酒などもご用意したいと思います。
はい。けっこうな確率で頓珍漢と言われます。
みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。
 
 

 

飛ぶ鳥。

 
2017-12-21
 
 
お寒うございます。皆様、お風邪などは召されていらっしゃいませんか?
 ひいていると言われても、頑張って下さいと言うことくらいしかできませんが・・。
頑張ってください。すみません・・。
 
いよいよクリスマス、ゆく年くる年、2018年と怒涛の日々が迫ってまいりました。
いつも書きますが、年末年始感はどんどん薄くなってきていますが、
最近はハロウィーンなるものに押され、クリスマスすらおとなしく感じるのは
私だけでしょうか?
ハロウィーンといえば、その存在もあやふやだった三十年ほど前、
アメリカにいた私は知り合い達に面白がられ、訳がわからないうちに
ドラァグクイーン風のメイクを施されたことを思い出します。
それを見た周りの人たちは触れてはいけないもののように
そっと遠のいていくのでした・・・。
ハロウィーンのバカ・・(悲)
 
仮装といえば、非日常なものを体験できる楽しさが、その人気の根底なのかなと思います。
そして非日常というのは旅行であったりアミューズメント施設であったり、
ひいてはお買い物や外食にも、その楽しさはつながるのではないかと考えたりします。
各所で催されるイベントなどもそういう意味では同義かと思います。
私どもも最近はイベント関係のお仕事をお手伝いさせていただく機会が増え、
設営時にはワクワクしながら施工させていただく事も少なくありません。
この度、某お馬さんの祭典に関係するイベントで、アクリルやサインのお仕事を
担当させていただきました。
凝った演出は無いのですが、シンプルに楽しめるものになっていると思います。
見かけられることがあれば、積極的にご参加ください。
 
最近はネットでの売買が増えてきておりますし、(私も利用することがあります)
その利便性や比較検討のやりやすさなどは否定する余地がありませんが、
ショップにしても飲食関係にしても、わざわざ足を運んだ人たちには
プラスアルファの楽しみがもたらされる事もあると思っています。
それは例えば、綺麗なお店に並ぶ商品を見たときや、美味しいものに巡り合ったときの
感動であったり、それらを供する人との温かいやりとりであったりするのかなと思います。
人に対してもモノに対しても、「憧れる」という感情はとても大事なことだなと感じています。
そういった感情を呼び覚ますようなお店や場所を提供していく上で、
私どもも何かしらのお役に立つことができれば、この上ない喜びです。
みなさま、今年もいろいろとお世話になり、ありがとうございました。
残り少なくなってまいりましたが、酉年だけに飛ぶ鳥、後を濁さないようがんばってまいります !
そして感動を求めて、街を徘徊したいと思います!
はい。例のごとくです!!
風邪をひいたら頑張れと言ってください!
 
 

 

プレミアムエブリデイ。

2017-10-26
 
またしても間が空いてしまい、申し訳ありません・・。
フクダはいったいどこに消えたのかというお声も特に耳にすることなく、
ひっそりとお仕事をしておりました。
東京のカフェレストランでサイン工事、
サイクルショーに出展される企業様のアクリル什器、
商業施設のクリスマス装飾で小人のお家、
アパレル様の内照看板などなど、大波小波を乗り越えて参りました。
 
先日、ラジオを聴いていると、学校の宿題が多すぎる問題について
議論を交わすという場面のレポートがありました。
子供達だけでなく、親御さんの中にももっと減らすべきとか、
いや、多くて構わないといった意見が混在するそうです。
私自身、高校生の時に、ある教育番組から取材を受けて、
勉強と運動部の両立をいかに成立させるかという題材で
インタビューを受けたことがございます。
(なぜ、私が選ばれたのか疑問ではありますが・・。)
なかなか本格的な取材で、クラブの練習風景まで撮影いただいたのですが、
インタビューの際はカメラに映らない位置に監督が陣取って、
私の言葉に耳を澄ませていたこともあり、
1日に数時間は勉強に当てているなどという、結構なホラを吹いてしまいました・・。
いま、告白いたします。
現役時代、家ではほとんど、勉強したことはございません!!
胸を張って言う事ではございませんが!!
宿題は大抵、休み時間か授業中に済ませておりました。
そして時にはそれも叶わず、廊下に立っておりました!!
・・・。
振り返って考えますと、結局は集中力がカギではないかと思っています。
大上段からの言い方になってしまって恐縮ですが、
大抵のことは集中力とバランス能力があればどうにかなるような気がしています。
 
さて、世の中にはいろいろな資格があります。
私も電気工事士や屋外広告士の資格を持っています。
仕事上、必要なものなので取得しましたが、学校を出て数年経てからの勉強は
記憶力の劣化など難しい部分もあったものの、なかなか楽しめました。
それはきっと、知らなかったことを学ぶ楽しさであり、
楽しいからこそ集中できるという好循環の結果ではなかったかと思います。
様々な未知のものを比較的簡単に検索できる今の時代にあって、
「知る」だけではなく、「知識」として自分の中に取り込むためには
知る喜びを大切にして、しっかりとした集中力を発揮することが近道ではないかと思います。
 
某自動車メーカーでは無資格者が検査に携わったと問題になっています。
また、ある鉄鋼メーカーでは規格認証をごまかしていたそうです。
これに対してはいろいろな意見や考え方はあると思いますが、
安易に非難だけするのは、問題の根本的解決には繋がらない面もあるのではないかと思います。
なぜ、そういうことになったのか、そもそも制度やルールそのものに瑕疵はないのか・・?
ちょっといびつな社会で生きるためには、自分自身をごまかさず、
それでいて柔軟でしなやかに、テンションとリラックスをバランス良く散りばめる必要が
あるのかなと思います。
 
珍しく真面目っぽいことを長々と書いてまいりましたが、つまりはリラックスが大切であり、
そうですっ、またしても飲みに出るための言い訳です!!
自分だけのプレミアムエブリデイを堪能してまいりたいと思います!!
・・・仕事もちゃんとします・・。
 
 

いきつぎ。

2017-06-30
 
蒸し蒸しと暑い日が続き、小籠包の気持ちを堪能しておりますフクダでございます。
みなさま、体調は崩されていらっしゃいませんか?
私、じゃっかんのアルコールのお力添えを以って、日々を乗り切っております・・。
しかしながら、こういった雨期もなければ物事のバランスは保たれず、
さらに、来るべきHOT SUMMERの開放感も、その魅力が半減すると思われます!
みなさま、共に前を見て進みましょう!!
(やや、演説風になってしまいました・・)
 
さて、先日いただいたご依頼で、まさに来るべき夏に向けて
海の家のサインを制作させていただきました。

 


こちらのサイン、木の切文字の周りにロープを使ってくくり線を表現するという、
まさに海の家にぴったりのデザインではないかと思います。
元請け様とは、どんなロープを使えば良いか、どのように設置すれば良いかなど、
数回の打合わせを重ねましたが、結果的にはデザイナー様のイメージに
かなり近いものができたのではないかと自負しております。
 
こういったアイディア(デザイン)に出会うと、センスというのは大切だなと感じます。
どういったお仕事をされていても、また、お仕事以外でも、
センスのある方というのはいらっしゃると感じています。
そういう方にお会いすると、うれしくなりますし、私も勉強しなくてはと思います。
センスというとなにか、持って生まれたもののような響きがありますが、
私はそれだけではなく、そこに至るまでにどれだけ集中力を持って
真摯に取り組んだか、その結果として現れるものが本当のセンスではないかと思っています。
野球でも、あの人はバッティングセンスがあるなどと表現しますが、
単なる才能ではなく、センスというのはそれまでに積み重ねた試行錯誤の結果であるように
感じています。
何千回もバットを振り、何百人という投手と対戦し、うまくいったりいかなかったりを
繰り返しながら、あきらめずに何かを追い求めた結果に生まれてくるものだと思いますし、
そうであるべきだと思っています。
これからも三振を恐れずに、一生懸命バットを振っていきたいと思います!!
 
座右の銘はございませんが、「ちょっと頑張る」という意識でやっていきたいと思います。
なんで「ちょっと」なのかというお話はまたの機会に(笑)
では、息切れしないように息継ぎをしてまいります。
溺れていれば人工呼吸をお試しください。では。
 
 
 
 

ふんどし。

2017-05-22
 
気持ちのいい季節となりました・・と書き出したものの、
むしろ暑いくらいに感じております。
本当に季節は巡るものですね・・(by ちはる M)
先日も久しぶりに東京でサイン工事をしてまいりましたが、
屋外サインもあり、早くも金物などは日陰に避難しておかないと
熱くなって触れないという状況でした。
シートなどは伸びたり軟化したりで、業者泣かせの季節に突入です。
寒いと色々なものの接着強度に問題があったりで、
年中見えない敵と戦っている気がしますが、
文句を言っても仕方がないので、うまく付き合っていきたいと思います。
 
最近、サインを設置する面に、石やタイルを貼っていらっしゃる場合がよくあります。
看板体などを設置する場合は穴あけの数もそれほど多くなかったりで
深刻な問題になることはあまりありませんが、
文字(のパーツ)ひとつひとつに脚を付けて、浮かせる場合などは
穴の数も相当なものになることがございます。
天然の石の場合は、(物にもよりますが)比較的、超硬質なものは少ないと思います。
それに対して、磁器質やせっ器質、陶器のタイルは相当に硬かったり、
割れやすい物も多く、サイン屋泣かせの品物があります。
特に硬質磁器タイルはその名の通り(超)硬質で、穴1カ所をあけるのに
30分かかったりすることもございます。
ロゴによっては50か所くらいの穴あけが必要なものもあり、
単純に25時間作業とか、常人が一人では気力と体力の面で
持たないような事もおこりえます。
この度のサイン工事ではどのタイプかが不明でしたので、
事前に石屋さんに原寸原稿をお渡しして
穴あけ作業はお願いしていたのですが、
いざ付けようとすると、穴位置が合わないという問題が発生しました。
多少であれば穴を大きく拡げるなどで対応できるのですが、
場所によってはそれでも納まらないほどずれているところもあり、
結局かなりの部分を開けなおすことになりました。
はっきりとした原因は不明ですが、結果的には天然石で、
そこまで硬いわけではなかったので現場対応できましたが、
今後に向けて、良い勉強をさせてもらいました。
 
仕事をすればするほど実感するのは、事前の準備力と
状況に合わせた対応力が大切だという事です。
そのためには想像力と創造力をMAXに働かせ、
集中力を切らす事なく、真摯に取り組まなければと
あらためて感じております。
なんだか、アスリートのインタビューみたいになってしまいました・・。
 
年齢のせいか、だんだん集中力の持続に難があると思われる節があるので、
このあたりでいま一度、フンドシを締め直したいと思います!!
その表現がすでに年齢をあらわしている気もしますが、集中力UPでヒップもUP!!
 
・・・早くも集中していない感じ、丸出しですか?

ご褒美。

2017-04-08
 
お忘れの方もいらっしゃるかと思いますが、フクダです・・。
全国2億4千万のフクダコラムファンの皆様、
すっかり間が空いてしまい、誠に申し訳ありません。
(細かいツッコミは無かったことにします。)
 
実は2月頭にPCが寿命を迎えられました。
様々な処置を施しましたが、天命に抗うことはできず、
結局は新しい仲間を迎え入れることとなりました。
ピカピカの新入生は、さすがに若さ溢れる大活躍を見せておりますが、
こちらのH.P.を編集しておりました担当ソフト君には
もはやその若さについていける体力が残っておりませんでした・・。
そんなこんなでしばらくの間、休養をいただく形になっておりましたが、
繁忙期も潜り抜けようとしている今、再び活気あふれるH.P.を作らんと
立ち上がろうとしております!
温かく見守っていただければと思います。
 
さて、Galleryなどにもご紹介させていただきました羽田のアクリル什器が
なんと、商店建築さんに掲載いただきました!!
商店建築さんといえば、業界では泣く子も黙る権威ある書籍であり、
弊社名と私の名前までもご紹介いただいた事で、もったいないお化けがウロウロしております。
とても素敵な写真で、さすがにプロの方は違うなぁと実感しておりますが、
制作時には見栄えはもちろんのこと、どうすれば設置時の美麗な状態を
少しでも長持ちさせられるか、ご使用いただくスタッフの方や
お客様が使いやすいものを作るにはどこを工夫するべきか、
また、何よりも転倒防止などの安全面を
いかに担保するかといったあたりにも知恵を出し合って
設計様と進めさせていただきました。
先様としては不本意な部分もあったかもしれませんが、
快くこちらの意見を吸い上げていただき、そういった意味でも感謝しております。
この案件に携わった多くの方が納得いただけるものづくりができたとすれば、
それこそ、弊社が目指すものづくりの形であり、今後もその理想を体現できるよう
努力をしてまいりたいと思います。
まだまだ、やるべきことは山のようにございます。
 
久しぶりのコラムで、少々肩に力が入っております。
力むほど力が出ない典型的なパーターンです・・。
脱力とお祝いのため、いつものごとくパトロールに出たいと思います。
「やるときはやる、抜くときは抜く」でまいりたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
 

 



とりどし。

2017-01-05
 
新年おめでとうございます
旧年中はみなさまにたいへんお世話になりました
心より感謝しております
本年もなにとぞよろしくお願いいたします
 
酉年でございます。
"とり"にちなんで新年のコラムを書き綴りたいと思います・・。
 
私事ですが、年末年始はフランスへ旅行しておりました。
毎回、海外で気づく事はいろいろとございますが、
今回もやはり、はっとするような事がたくさんございました。
 
あるとき、レストランで朝食をとっておりますと、
小さな男の子が突然「Daddy・・」とつぶやきながら
お父さんを探して、鳥が戯れる中庭へと走っていきました。
ビュッフェ形式だったため、親御さんたちは気づいておりません。
成行きを見守っておりますと、スタッフさんたちがついて行き、
同じ目線にしゃがんで暖かいまなざしを向けながら連れ戻してくれました。
 
駅に向かう階段で子供たちのバギーと荷物をたくさん抱えた人には、
自然と誰かが荷物を運んであげて、子供まで抱えてあげていました。
鳩たちはその光景を首を縦に振りながら眺めておりました・・。
 
ホテルのエレベーターや廊下ですれ違う人たちは、
皆ひとしく挨拶をかわしてくれます。
窓外の鳥たちも挨拶してくれます。
 
もちろん、日本でも同じような光景を見られる事はありますが、
ふた昔前は高慢ちきな印象が強かったフランスで
そういった人々を目の当たりにすると、ことさらに染入るものがございます。
大人が大人らしくあれば、子供は供らしくあり、
人が優しくあれば、他人もまた、優しくあるのだなと感じました。
 
そんなしみじみした気持ちで帰りの空港に到着いたしました。
出国審査に係官が4名、つまり4列対応です。
このうち、外国人用の列はひとつ、あとはフランス人用が二つと
ファーストクラスなどのハイグレード用がひとつです。
当然、外国人列は長蛇の列です。
列をさばくためのフランス人の係員が、ガラガラのフランス人列の審査官たちのところに行き
外国人用にも窓口を解放するように交渉してくれますが、
審査官は首を縦に振りません。
「今日の私たちの担当はフランス人よ」という対応です。
少しは鳩たちを見習って、首を縦に振ってもらいたいものです・・。
列のさばき役の方があまりにがっかりした様子だったので、
せっかく交渉してくれたのに、残念ですねと話しかけると
「これがフランス流なんです・・」と伏し目がちに答えてくれました。
日本であれば、手が空いている人が協力するべきと考えるところですが、
私としては、審査官も間違ってはいないと思います。
個人を尊重するのが彼らの流儀であり、その事がひいては
個人の役割と責任を明確にするという考え方であるならば、
担当外のことまで引き受けなさいというのは強要すべきではないのかもしれません。
しかし、偏った、過度な負担にならないようにしながら、
カスタマーの不便や不快感を排除するように皆が協力するべきという考えは、
たとえあまりに正論であっても、日本人として譲れない部分でもあります。
物事はバランスが大切だなと、あらためて考えるきっかけとなりました。
そうは言っても、バランスを取る事にばかり気を取られても本末転倒なので、
"主張"と"寛容"の使い分けも大切で、これもまた、バランスだなと
なんだか禅問答のような事になっております・・。
考えながら、感じながら、主張しながら、受け入れながら、
時には流れに身を任せ、時には全力で泳ぎきる一年を
過ごしてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
さて、このコラムで鳥は何羽、登場したでしょうか!?
正解は・・「鳥の登場が無理矢理すぎてよくわからない」でした!!
 
・・・かわらずにお付き合いいただけるよう精進いたします。
あきれていらっしゃるかと思われますが、本年もなにとぞよろしくお願いいたします。

コンセンサス。

2016-10-21
 
呼ばれなくても飛び出ちゃう、じやじゃじゃじゃーん!
・・・・・フクダでございます。
またまた間が空いてしまいましたので、
テンションがおかしくなっております。
存在を忘れられたのではないかという心細さから来ていると予想されます。
ここはひとつ、大学の先輩でもある某都知事にならって
イングリッシュまじりに「コンセンサス」を持ってご対応いただきたいと思います。
・・・意味不明ですが。
 
さて、今回はスライド式というものに焦点を当ててみたいと思います。
スライド式と言いましても、様々な形状や方式がございます。
額縁などをヒモで引っ掛けるのもある意味ではスライド式でしょうし、
抽き出しもスライド式です。
ポスターパネルや表札などにアクリルを付け外しする際にも、
スライドさせるタイプのものがございます。
 
アクリル板などをスライドさせるために気をつけるべき点は色々ございますが、
うっかりしがちなのは周辺にスライドできるだけのスペースが
確保されているかという事です。
設置してから、干渉物があって中味を入れられない、あるいははずせないという
初歩的なミスをおかしがちなので、脱着部材のサイズを確認しておく事が
案外、大切になります。
あまりに初歩的だとお思いでしょうが、あるある失敗話です・・。
 

 
東京の空港に誕生したショップのアクリル什器を制作させていただきました。
巾木(一番下のベース部分)意外はすべてアクリル製です。
下段のストック(在庫)BOXもアクリル製で、色トーメイのシートを貼っています。
これも前後にスライドいたしますが、今回はその重量や摩擦抵抗の点で
そのままでは押し引きがしにくいのと、さらに小傷が入りやすいと
予想されましたので、底面にスキー板のような簡易なスライドレールを
付けるよう、ご提案いたしました。
設計者様とダイレクト(直接)、かつフランク(率直)にお話ができましたので、
お仕事の流れがスライドレールのようにスムーズでした。
(うますぎました・・。)
 
これからも、考え得る障害や不具合に想像力をマックス働かせ、
安全、かつスムーズにお仕事を進めていけるよう
集中してまいりたいと思います。
そのためにも「コンセンサス」を大事にしていきたいと思います!
・・・やはり、イングリッシュはいまひとつ意味不明ですが・・。
 
 
 

フクダGO。


 2016-07-29
 
ちょっと油断している隙に、すっかり真夏へまっしぐらです・・。
みなさま、おかわりございませんでしょうか?
熱中症などにはくれぐれもお気をつけ下さい。
最近、作業着にファンを付けたジャンパーがバカ売れだそうです。
たしかに、現場でもやたらと上半身が膨らんだ方をお見かけするようになりました。
涼しそうでいいなぁ・・と、うらやましい反面、
雨や汗などで感電してボヤッキーとかドロンジョ様みたいに
スケルトンにならないのかなぁ・・とドキドキしてしまいます。
(おしおきだべぇ。)
 
さて、今回はシルク印刷について、少しばかりお話を。
マーキングフィルムやインクジェット出力の発展により
その使用頻度がかなり減少した印象のシルクスクリーン印刷ですが、
簡単に仕組みをご説明します。
まず、版を制作します。
版枠(木枠やアルミ枠)に微細な目の布を張ります。
この布がもともとシルクだったのでこの名前になったのですが、
現在は化繊を使用するそうです。
布を張る時には機械的に展張して、パンパンに引っ張って貼付けます。
こうして張り上がった布に特殊な薬品を塗布して、目止めをします。
次に原稿となるフィルムを当て、特殊な光を照射します。
すると、原稿フィルムで隠された部分以外は目止めが硬化します。
硬化していない部分を洗浄すれば、その部分だけインクが通るようになります。
こうしてできた版の全体に粘度の高いインクを均一に拡げ、
対象物にこすりつけるようにゴムヘラで刷れば、印刷完了です。
布目が微細なので、そうとう細かい線でも出す事ができますが、
このメッシュにも粗い、細かいがあったり、インクの種類も数種類あったりします。
 
ちょっとわかりにくいかと思いますが、版を使って印刷しますので
同じものを大量に制作する際には最も安価できれいにできる場合が多くあります。
また微細な文字や柄も、シール系のものと違って背景を活かしたまま印刷可能です。
弱点は逆に数量が少なければ版代が必要な分、割高になることがあるのと、
色の数だけ版が必要になる、グラデーションや写真は苦手、凹凸面にはインクが乗りにくい、
といったあたりでしょうか。
 

 
シート系がこれほど広く使われるようになるまでは、現場で印刷する事もよくありました。
版枠がなにかしら干渉して刷れないという事もよくありましたが、
写真のロゴの現場刷りは独特な味もあって、ばっちりだったと思います。
 
と、珍しくちょっと真面目に書いてると思った方、その通りです。
早くも集中力が途切れてきました・・。
 
使用頻度が減ってきたとはいえ、まだまだメリットとなる面も多く持つ技術です。
これに限らず、案件にあわせた手法をこれからもご提案できればと思います。
(強引にまとめたとか思っている方、その通りです!)
 
ポ○モン GOはプレイした事がございませんが、
ヘベレケンとかグデングデンとかいうモンスターが出没するという噂の地区に
フクダ GO!したいと思います。
捕獲されないよう、気をつけます!!

 
 
 

ひよこ。

2016-05-25
 
好きな言葉は「ひよこ」です。
みなさま、こんにちは。相変わらずフクダです。
唐突でしたが、正確には温かい響きを持つ言葉全般が好きです。
(病んでいるわけではありません・・。)
 
毎年、お向かいさんの軒下にツバメがお家を作ります。
やがて卵がかえり、ぴーぴー鳴く子供たちが登場します。
ごはんをせっせと運ぶお父さん(お母さん?)は帰りに一杯・・どころではない様子になります。
昨年作られたお家は子供たちが育ちすぎたのか、巣立つ前に半壊してしまいました・・。
気づいたお向かいさんは木の板などをあてがい、見事な耐震補強工事がなされました(笑)
「ひよこ」という言葉には、そういったあたたかい風景を想起させる響きがあるように感じます。
これが「ヒヨッコ」になると上司や先輩に怒られているかのような感覚になります。
(今どき、そんな人も少ないかと思いますが・・・。)
 
言葉というのは想像力ではないかと思っています。
音として聞き取れるかどうかも大切ですが、イメージを共有できているからこそ
一語一句は聞き取れていなくても伝わる部分もあるように感じます。
そして、それは言葉に限らず、絵でも写真でも同じような事が言えると思います。
技術的には未熟であっても、その作品の背景や、何かを伝えているものは
確実にあると思いますし、それを受け取れるかどうかは受け取る側の想像力ではないかと。
 
図面やスケッチもある種の絵と捉えると、受け取る時は想像力と集中力を働かせ、
描く時は相手に何を伝えられるかを意識して描くことが大事なのかなと思います。
それだけで足りない場合、最終的にALL HAPPYなモノ作りを目指すためには
コミュニケーション能力の充実をはかる事が大切になってくると感じています。
 
あいかわらず取留めのない事をつらつらと書きました。すみません。
まだまだ私のコミュニケーション能力には難があると言わざるを得ません。
修行のために立ち飲み屋さんを巡りたいと思います。
づかづかと話しかけるおっちゃんがいたら相手をしてやって下さい。
・・・。えー、そうです。呑むための言い訳です!
レッツ、飲みニケーション! (古い)

 

地図。

2016-4-15
 
あっという間に4月になっておりました・・。
ごぶさたしております。
みなさま、お元気でいらっしゃいますか?
今年はなにかと大きなプロジェクトが立て続けにあり、
3ヶ月で地球を6周くらい走り回った感覚でおります。
・・・個人的なガソリン代(お酒代)は自腹ですが(笑)
 
唐突ですが、車にナビが付いておりません。
最近は地図をいただく事も少なくなり、
かわりに住所をいただく事が増えてまいりました。
たいていは事前にPCで調べて、おおまかな場所を把握しておき、
細かいところはスマホの地図アプリで調べて行くというパターンが
多くなっています。
場合によっては画像でも見られますので、
実際に走った際の既視感はものすごく、非常に便利だったりします。
ただ、少し残念なのは、地図を描いていただく事で伝わる"なにか"が
まったく感じられない事です。
文字にも個性って現れますが、人が描く地図には、
より、個性が現れると思っています。
何を目印にするかといった捉え方や情報の取捨選択を踏まえたまとめ方、
いつ、どういう手段で伝えるかといった事は、まさに仕事そのものではないかと
感じています。
 
ショップカードなどの裏にグラフィカルな地図を描いていらっしゃる場合がありますが、
これはこれで、あえて実務的なものにしないことでより雰囲気が出ますし、
ちょっと迷って電話をかけるという事で生まれる親近感などもあったりして、
意味があるものだと思います。
(ショップの方と、たどり着けるかを共有するという、軽いRPGの世界と言えば
おおげさでしょうか?)
 
先日、京都の大型ショッピングセンターに仕事でうかがった時、
事前に調べていたものの、あと少しで到着というところに
同じショッビングセンターの別店舗があり、思わず入ってしまいました・・。
やっぱり違う店舗であると確信を持てたのは、かなり時間が経ってからでした・・。
確信した瞬間からは西部警察も真っ青の「現場へ急行」状態でしたが、
時間に余裕があったので事なきを得ました。
 
先のコラムで、今年は「準備する」という事をしっかりと
意識してまいりたいと書かせていただきました。
その思いに変わりはありませんが、それと併せて
「柔軟に対応する」という事も意識してまいりたいと思います。
そのための知識や情報はしっかりと学んでいきたいと思います。
ただ、ショッピングセンターの地図は、ぜひ、実務的なものでお願いします!
・・ただの準備不足でした。すみません・・。

 

土だんご。

2016-01-12
 
みなさま、新年おめでとうございます
旧年中はたいへんお世話になりありがとうございました
本年もよろしくお願いいたします
 
今年は申年ということですが、色々な方のお話をうかがっておりますと、
総じて騒がしくなるといわれているそうです。
せっかくなので、とことん騒がしく過ごしていきたいと思っております。
・・・普段から騒がしいとか思ったひと、本当の事は胸にしまっておきましょう・・。
 
昨年の暮れにコンクリート打ちっぱなしの外壁に
出力シートを貼るというお仕事をいただきました。
通常のメディア(シート)ではなかなか貼り付かないのですが、
それように開発されたシートがございますので、
施工自体はとくに問題なく貼る事ができます。
ただ、下地の処理が大切になってまいります。
シーラーを塗って、プライマーを塗ってからの貼り施工となります。
何事も下処理って本当に大事だなと感じています。
 
小学校の同級生に、土だんご作りの名人がおりました。
土だんごとは、文字通り土をこねてテニスボール大のだんごを作るのですが、
ひとつを地面に置いてもうひとつを1メートルくらいの高さから落して
誰のだんごが最強かを対決するという、昭和感いっぱいの遊びです。
通称"きよべえ"と呼ばれた友人は(これまた昭和感いっぱいですが(笑))
他者を寄せ付けない圧倒的な王者でした。
仲がよかった私は、一度その制作工程をこっそり教えてもらったことがあります。
ふつうはいきなり大きなだんごを作るのですが、
彼はまずピンポン球くらいのものを作ります。
これを土に埋めてしばらく放置します。
掘り返して薄く土を重ね、また土に埋めます。
これを何度か繰り返し、最終的にテニスボール大にするという、
「職人かっ!?」な工程を踏んでいました。
こうしてできあがった土だんごは、我々シロウト(?)が束になってかかっても
ヒビすらつけるのが困難なシロモノでした・・。
その後、彼とは残念ながら連絡が途絶えてしまい、
現況は知り得ないのですが、もしもなにかしら、もの作りをしていれば
きっといい仕事をしているだろうと表情がゆるみます。
 
今年は事前の打合せを含め、"準備"というものにしっかりと向き合い、
立派な土だんごをたくさん作っていきたいと思います。
みなさま、今年もあきれずにつきあっていただければ幸いです。
なにとぞよろしくお願いします!

 

大伸プラスチック。

2015-12-25
 
年末感がこれほど無い年末も珍しいですが、
忘年会が続いたため、フトコロは年末感満載のフクダです。
みなさま、今年も一年、大変お世話になりました。
ありがとうございます。
来年もたくさんの方と美味しいお酒が飲めるよう、
日々のお仕事に全力で取り組みたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
 
ドラマ「下町ロケット」をかぶりついて見ておりました。
"佃製作所"にあやかって、社名を"フクダ製作所"にしようかと
話しましたところ、各方面から反対デモが巻き起こったため、
今回はあきらめます・・。
しかしなぜ、"大伸プラスチック"なのか、という疑問に
お答えしたいと思います。
(あれ?どうでもいいですか・・?)
"大伸"は字面の通り、大きく伸びる、ですが
なぜ"プラスチック"なのか・・。
話は50年ほどさかのぼりまして、
社長である父は文房具のセールスをしておりました。
サンプル商品を風呂敷に包み、全国を汽車で行脚していたそうです。
ある日、新商品のプラスチック下敷きや筆箱を手にし、
時代はプラスチックだ ! と、勘違い・・・いえ、確信したそうです。
独立した父は、主にアクリルや塩ビを加工する工場を立ち上げ、
メニュー立てやケースなどを作っては売り込む日々だったそうです。
そんな時に大阪の道具屋筋という、お商売をされている方向けの
品々を扱っていらっしゃるお店から、プラスチックで看板を作れないかと
ご相談いただいたそうです。
そこから置き看板をはじめ、看板全般の制作、施工へと
進化していったのです!
・・かっこつけすぎました。すみません・・。
そしてそのころ、私が生まれました。おぎゃ。
(って、これもどうでもいいですか!?)
そういう経緯で、主にアクリルを使った製品作りと
看板、サイン方面という両基軸でお仕事をさせていただいております。
 
時代は変化するもので、そういった変化に柔軟な対応をとれる事が
長くお仕事をさせていただくには大切だと思っておりますが、
同時にしっかりとした軸がある事も大切だと感じています。
そのためのひとつの思いとして、"大伸プラスチック"という名前は
軸にしたいと思っています。
弊社のロゴマークはプラスチックを切って、削って、
曲げて、接着して・・という多様な加工方法を表現していると
デザイナー様に聞いています。
その特徴のとおり、多様で柔軟性のある会社を目指して、
これからもがんばっていきたいと思います。
みなさま、来年もなにとぞよろしくお願いいたします。

 

脆弱性。

2015-10-22
 
こんにちは。
この10年で新たに覚えた日本語は「脆弱性」です。
・・ヒロシです。(ウソです。)
 
先日、ステンレスの切文字にお問い合わせをいただきました。
文字H1300くらいのもの、制作できますか?という事でした。
弊社がお受けできるレーザー加工機の最大ワーク寸法は五尺×十尺
(約1500×3000)まで可能です。
幅的にマシンに載せられれば、場合によっては
これより長いものでも切れる事もございます。
ただ、そういった材料があるかどうかが問題で、
意外と半ば、別注制作しないといけないことがございます。
1.5t程度のものは在庫されている可能性が高いのですが、
3tや5tになりますと欠品している可能性が高くなります。
メーカーや問屋さんとしても、それだけのものを在庫しておく
スペースの問題と、品質の管理が大変になってくるのだろうと
思います。
 
お勧めしたのは、フェイスに1.5t程度を使って、箱文字に組むという方法です。
金物の切文字ですと、落下防止に脚をつける事がよくあります。
これは、大きなサイズはもちろん、小さなものでも逆に接着面積が小さくなるため、
重量に対する接着強度が確保しにくいということがあるためです。
また、箱に組む事で、リブを付けているように、歪みに対する構造強度が上げられる
ということもございます。
リブを付けるというのは、たとえばケーキの紙箱のように、たたんでいると
簡単に曲がるものが、箱に組む事で曲がりにくくなる・・というイメージです。
 
では、1.5t程度の切文字に脚を付ければ、と思われるかもしれません。
これが、意外と難問です。
脚を付けるには、ねじ山を切ってボルトやねじをつけるか、
ナットを熔接する、あるいはスタッドという溶接用のねじを直接、熔接する
といった方法になります。
ねじ山を切るには、ドリルで裏面に貫通しないような穴を掘って(座繰りして)、
専用の工具をねじ込んでねじ山にします。
ドリルの先は尖っていますので、1.5tですとほぼ、ねじ山を切れず、
強度的に不安なものになります。
(文字を浮かさなければ、接着と併用できるので、比較的、安心ですが。)
熔接ですと、表面に熔接した痕跡がはっきりと出てしまいます。
後で塗装などで仕上げをして、遠目で見る場合などはあまり問題はありませんが、
ステンレスなどの仕上がった材料ではそうもいきません。
 
作り方や見られ方、人間と同じように、ひとつひとつのサインに
個性があります。
いろいろな事柄にとらわれすぎず、想像力や知識、技術を惜しみなく活用して
あらゆる脆弱性に対処していきたいと思います!
(・・・着地が強引とかつぶやいた人、その通りです!!)
 
・・まずはご相談ください・・・。

 


 

にんにん。

2015-10-06
 
またまたしばらくご無沙汰してしまいました。
全国の大伸コラムファンの皆様、申し訳ありません。
(あえて何も突っ込みません・・。)
 
振り返れば、何にそんなに追われていたのか、
フクダの七不思議ですが、この夏場もやはり、追われておりました。
気持ちだけが先走ってしまい、その感覚だけで
そんな気になっていたのかもしれません。
修行不足です・・。
焦るとミスにつながります。
ここはひとつ、五郎丸さんのように、集中力を増幅させる
ルーティーンでも考えなければ。
にんにん。(あ、またパクった。)
 
個人的な事で恐縮ですが、学生時代にアルバイトを数軒、経験しました。
ほとんどが飲食店でしたが、高級店もあれば
有名レストラン、某企業の社内喫茶など、お店の佇まいは
色々とありました。
どれも貴重な経験で、色々と教わったなぁと時々懐かしく思い出します。
はっきり覚えている事のひとつに、喫茶店での事があります。
そこは席数が百数十席と、かなりの大箱だったのですが、
イベントがあったり、モーニングの時間帯などは
それはそれはてんてこ舞いでした。
そういった状況になれば、一人をパントリーといわれるポジションに貼付かせ、
コントローラーとして指揮を執るようにしていました。
たとえお水一杯でも、空いている人間にすぐに持たせて出す。
なにかとあわせて、ついでを狙うという事をしない。
とにかく、タイムラグを作らずに、「廻す」という事を続けていけば、
不思議とリズムが生まれます。
リズムが生まれれば集中力が上がります。
集中力が上がればミスが減ります。
実動部隊を一人減らせば無駄なように見えて、かえって全体をスムーズに
廻せるようになるという事は、大きな意味で今でも役に立っている貴重な経験でした。
それと同時に、集中力がどれほど大切かという事も学びました。
 
ラグビーを見ていて感じたのですが、
全体の戦略と瞬時の判断、そして何より切れない集中力。
ほれぼれします。
もちろん、相手がいる以上、いつもうまくいくとは限らないと思いますが、
できうる事に全力をかける素晴らしさを目の当たりにして、
いま一度、集中力をあげてお仕事に取り組みたいと思いました。
そのためにも緩めるところは緩めたいと思います!!
にんにん。
・・・お先にドロン・・ではありません。
 

 

ヴィクトリーシガー。

2015-07-013
 
暑くなってまいりました。
7月にして30℃オーバーというところもちらほら・・って、
またしても前回のセルフコラムをパクるという、
アンビリーバボーなスタートです。
けっして、手抜きではありません。
・・・すみません。手、抜きました。(自白、早っ!!)
 
先日、お仕事で京都に向かいました。
朝一に現場着のお約束でしたので、
職人さんと待ち合わせをし、早朝に出発いたしました。
高速道路の入口を入りますと、あろう事か大渋滞で、
完全にスタックしてしまいました。
後で判明した処によりますと、その時期は
高速道路が夜間通行止めで、早朝6時には開通の予定が、
工事の遅れで、10時すぎまで一部しか開通しなかったという事でした。
いやいやいや。どれだけ情報、遅いねん!?
なにより、入口、なんで通れたんですかっ!?
いろいろと廻り道をして、なんとか到着しましたが、
お約束から2時間も遅刻です。
幸い、他の職方さんたちと絡みのある作業があまり無く、
ほぼサイン単独の作業だった上に、
現場の出入りも時間制約が無かったため
事なきを得ましたが、年齢とともに早起き習慣の私は
久しぶりに遅刻という劣等感が丸出しでありました・・。
 
サインの作業は、現場で丸一日かけることはあまり無く、
その時も結果的には我々が最初に撤収するという、
偉くもないのに重役さん状態でした・・。
そういった時に、仲のよい職方さんたちは
「ええなぁ、サイン屋は。」などと軽口をたたかれます。
それにお答えする私の決め台詞は、
「はい。クローザーですから。」です。
現場がひとつの試合だとすれば、最後に出てきて
ぴしゃりと締めるというつもりで申し上げるのですが、
「ああ。逆転ホームランだけは堪忍してや(笑)」
と、見事に逆転ホームランを打たれてばかりです・・。
それでも、事前にシミュレーションして、
でき得るかぎりの準備をすることで、可能なかぎり
余裕を持って作業に当たりたいと思っています。
試合の流れをつかんでいないと、肩を作る事も
できませんので・・。
 
何かで読んだのですが、アメリカのバスケットボールの試合で、
勝者がシガーを燻らすという習慣があるらしいです。
これがヴィクトリーシガーなのですが、
勝利を確信できた時、あるいは勝利を確信できるプレイヤーが
登場した時にシガーを燻らす事から、
そういった絶大な信頼を得た人をそう呼ぶ事もあるようです。
大伸プラスチックは、皆様のヴィクトリーシガーを目指して、
これからも日々、精進してまいりたいと思います。
はい。ヘビースモーカー、大歓迎です!

スタイル。

2015-06-03
 
暑くなってまいりました。
5月にして30℃オーバーというところもちらほらで、
8月になるとおそらく50℃オーバーになるのではと、
一部で噂されているそうです・・・。
ちなみにワタクシ、40代で身長180センチ弱ですが、
60代でおそらく200センチを超えると噂されております。
・・・。(無言、色っぽいね・・・って、来ぉへんのかい!?)
 
さて、さきほど、お隣の区域で車を走らせておりますと、
小学生たちの下校時間に当たったようで、
子供たちが大挙して学校から出てまいりました。
見て驚いたのですが、その制服のお洒落なこと・・。
男子も女子も、水色の上下(帽子も)なのですが、
ブルーの細いストライプが入っているではないですか!
夏らしい爽やかなデザインで、クールビズに悩む大人たちに
教えてもらいたいほどのセンスのよさです。
もともと、お隣の区域は、お洒落といわれるエリアではありますが、
小学校の制服までとは・・・。
その後、私の育った区域に戻りますと、
またまた数名の小学生たちを見かけました。
私の子供時代から変わらぬ、黄色の帽子に白いシャツ、
紺色のパンツかスカートという、定番のスタイルでした。
けっして否定的なわけではなく、むしろ、その安定感に
心底、かわいらしさを感じました。
 
個人的な意見ですが、制服というのは、サインや看板で言いますと、
ロゴやフォントに相当するというイメージを持っています。
パソコンにプリインストールされているものだけでなく、
フォントというものは想像以上にさまざまございます。
個人的に制作されて公開されている方もいらっしゃいますが、
プロとして制作されている方も、もちろんいらっしゃいます。
それこそ、お洒落なものや奇抜なもの、安定感のあるものと、
ほんとによりどりみどりです。
ふぉんとに・・ってすると思ったでしょ?・・ガマンしました。
(あれ?ガマンになってないですか?)
 
これまた個人的な意見ですが、私が憧れるのは、自分を知って、
自分に合う、過不足の無いスタイルを持っていらっしゃる方です。
基本的には、お店も同じだと思っています。
派手なもの、奇抜なもの、控えめなもの、お洒落なもの、風格のあるもの。
善し悪しではなく(もちろん好みはあると思いますが)、
キャラクターにあった形で表現力のあるサインに出会うと
デザインされた方にお会いしたくなります。
そういった方々の思いを、なるべく妥協すること無く
形に変えていければ、たいへんありがたいと思いますし、
知識、技術、さまざまな側面で努力をしなければと思います。
 
では、ストライプのシャツを買いにユ○クロに行ってきます。
 

生命の泉。

 
2015-04-11
 
ずいぶんとご無沙汰してしまい、申し訳ありません。
昨年来、とかくバタバタと走り回っており、
ふと気づけば、桜が舞い散る季節となっておりました・・。
○○ノミクスを実感できるような立場からは
遠く離れた存在ではございますが、
そういった波をあまり気にすることなく、
ひとつひとつのお仕事を淡々と、しかし全力で
取り組んでいきたいと思っています。
 
さて、先日、お得意様より「シートの切文字サインを
ガラス面に裏から貼れますか? 」というお問い合わせを
いただきました。
基本的には、通常のクリヤーガラスであれば、問題ございません。
(若干の色干渉は、おこり得ますが。)
 
シートの文字などは、カットして、ウィード(不要部分をめくり取る)しましてから
アプリケーションという粘着力の弱いフィルムを全体にかけて(貼って)、
相手面に貼付けるという工程になります。
貼るときは、濃度の薄い石鹸水などをスプレーしてこすり、
最終的にアプリケーションをはがしますが、
相手面がガラスの場合は、石鹸水をなるべく使わずに、
ドライで貼る事も、よくあります。
これは、ガラスの場合、石鹸水を使用しますと、
接着強度が十分得られるまで時間がかかり、
アプリケーションだけをめくるのが、難しくなる場合が
あるためです。
文字などの面積によっては、水や、石鹸水でも、
通常より更に濃度を薄くしたものを使うこともありますが、
特に新規のガラスは、ガラスそのものに、カットした際の油分が
残っていたりするので(出荷前に洗浄はされていますが)、
石鹸水を使ってしまうと1週間ぐらいはアプリケーションが
めくれなくなったりします・・。
・・・お気づきかと思いますが、若き日の失敗体験談です(汗)
 
ドライで貼るには、少々、コツのようなことがございますが、
すでに、後ろの方であくびしている方も散見されますので、
説明はこの辺にしまして・・・。
 
問題は、シートの種類によっては、糊面(裏面)の色が
表と違うものがあるということです!!
(わかりにくいと思いますが、声、張ってます!!)
 
最近は、環境に配慮して、鉛などの色止め成分が
配合されていない商品が多く、発色を良くするために
白やグレーなどの上に、色を乗せているものが
多くなってまいりました・・と、聞きました。
透過性のあるカッティングシートなどは問題ないのですが、
非電照の場合、そういった、裏貼りなどでの使用方法をご検討であれば、
必ず、糊面の色もご確認いただき、選定して頂ければと思います。
 
裏を知れば表も違って見えてくる。
押せば生命の泉湧く・・・。
 
・・・特に、意味はござません・・・・。
ご存知ない方は、「指圧の心」とgoogle先生に
お尋ねください・・。
明日はマッサージにでも行ってきます・・。
 

 

ひつじ。

2015-01-06
 
新年おめでとうございます
旧年中は大変お世話になり、
ありがとうございます。
感謝申し上げます。
本年も、なにとぞよろしくお願いいたします。
 
いよいよ未ですね。
「・・・なにが、いよいよ?」というお声は
聞こえません!
ひつじさんのように穏やかに、
でも情熱を持って、今年も一年がんばっていきたいと
思っております。
(はい。都合の悪い事は聞こえない種族です。)
 
昨年末はなにかとバタバタしてしまい、
色々な方にご迷惑をお掛けしました。
この場を借りて、お詫びとお礼を申し上げます。
申し訳ありません。ありがとうございました。
おかげさまで、充実した一年となりました。
今年はフクダの段取り性能を見直して、
結果を伴う一年にしてまいりたいと思います!
(なんとかミクス・・みたいですね・・。
いえ、出馬はしません。)
 
年末のお仕事のひとつに、観光案内所の
サイン工事というものがございました。
物販店舗を案内所に改装するというものでしたが、
既存の建物構造がなかなか把握できないという、
ある意味、難しいお仕事でした。
 
物事がスムーズに進まない時に、
その原因を考えてみますと、たいていは
情報に問題があると感じております。
「情報が無い、遅い、誤っている」というのが
三大○○ではないかなと思っています。
無駄な材料や手間をかけず、シンプルに
設計し、シンプルに製作することで、
時間もお金も最小限を目指す。
だだのVE(※)ではなく、不要なものを省くためには
"情報"がカギを握ると思います。
今の時代は"情報"は溢れんばかりですが、
必要な情報を取捨選択し、確実に把握し、確実に伝える。
ツールの使い方なども含めた、コミュニケーション能力。
それらの能力が今は一番重要なのかもしれないと
感じています。
(※)VE提案とは、VE(Value Engineering)の手法に基づき、
製品やサービスの価値をより向上させる提案を行うこと。
(中略) 機能や品質を維持したままコストを下げる、
コストを上げずに機能を向上する、といった考えに基づいて、
工程(開発、設計、製造、購買など)での具体的な改善や代替案を提案することである
(Weblio辞書より)
 
そういった思いをしっかりと刻みながら、
今年は末端まで行き届いた、それでいて迅速な行動を
心がけていきたいと思います。
そうです。懐深く、速いひつじを目指します!!
どうか皆様のあたたかいご支援、ご鞭撻を
なにとぞよろしくお願いいたします。
このたび、大阪○○区より立候補・・・は、しません!!
 

 

アウトガス。

2014-11-12
 
いつのまにか、頬をなでる空気が澄み始めてきた11月のとある日、
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
(森本○オさん風にお読みください・・。)
 
・・・前回と同じ展開とか、どんだけ森本さんの事が好きやねんとか、
自分のコラム、ぱくってどうすんねんとか、
ほな、そもそも他人のはぱくってもええんか・・などなど
ご意見はどしどしお寄せください・・・。(嘘です。)
 
最近、なぜか、ざわざわとお仕事に追われる場面があり
たいへんありがたいと思いながらも、自分の体力の低下に
困った様子のフクダでございます。
先日来、ハロウィーンからクリスマスへと
ディスプレイが切り替えられるにあたって、
アクリル製品もいろいろな形でお使いいただき、
オレンジからホワイトへと、工場内の様子の変化も
楽しませて頂きました。
(いえ、auからS.B.へ乗り換えたわけではありません・・。)
 
それにしても、ハロウィーンはいつからここまで
盛り上がりを見せるようになっていたのでしょうか?
二十数年前に海外にいた時、ハロウィーンがどういうものか
まったくわからずにいた私は、友人たちにおもしろがられ
いつのまにか女性用の化粧品で、フルメークになっていました。
・・・はい。仮装ではなく、ただの女装です。
前方から歩いてくる人たちは、黙って道を譲ってくださいました・・。
 
さて、今回はアウトガスというタイトルです。
お聞きになった事が無い方もたくさんいらっしゃると思います。
グーグル先生によりますと、「真空環境下において
有機材料等から放出されるガスのことです。」と
まっさきに出てきました。
つまり、アクリルやその他、樹脂製品は真空状態になると
ガスを放出するということです。(そのままですが。)
宇宙船に持ち込んだパソコンなどの躯体から発生するガスが
きっかけとなって研究されたのかな?思いますが、
これは特に、人体に影響を及ぼすようなものではありません。
私どもの業界として困るのは、シートやフィルムの種類によっては、
せっかくきれいに貼れているものでも、
時間がたてば気泡が発生してしまうという事です。
ひどいものですと、水ぶくれのような膨れがあちこちにできてしまい
補修も難しくなってしまいます。
具体的には、メッキを施したようなメタリック系(メッキ層をガスが
通らないため)やガラスフィルム全般(フィルム基材がポリエチレン
など)もアクリルなどには避けて頂く方がよいと思います。
メーカーさんによっては、明確に貼付け不可とされているところも
ございます。
基本的に、塩ビ基材やオレフィン基材などはほぼ問題なく貼れますが、
ポリカーボネイトなどはガスの発生量が多いのか、
それらのシートでも貼らない方がよいものが多いようです。
 
よく、アクリルにシルバーミラーやヘアラインなどのフィルムを
貼っていたり、ご依頼をいただく事がございますが、
塩ビ系シートをお勧めするか、アクリルミラーなどを
代案としてご提案させて頂いております。
ただ、切文字などは表面積が小さいためか、
実際にぷくぷくになっているものは、あまり見かけません。
温度や湿度など、条件にもよると思いますが、
ご説明してご了承いただいたものはご指示のとおりに
制作する場合もございます。
時には「えー、そうなんですかー?」と、半ば、おしかりを
受ける事もございますが、私が発生するガスではありませんので
丁寧にご説明するしかございません。
この問題に限らず、事前にしっかりとしたやりとりができれば、
問題の目を膨らませる事も無いのかな?と思います・・。
 
個人的に発生したガスは、溜め込まずに、個人的に抜きたいと思います。
はい。今回も、飲みにいくための言い訳です!!
あっ。開き直り・・・。

 

無線/有線。

2014-09-02
 
いつのまにか、怒っていたかのような太陽が
優しさをまとっている9月のとある日、
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
(森本○オさん風にお読みください・・。)
 
先日、実家のシーリングライトが壊れたようで、
いろいろと試してみましたところ、どうも
リモコンが完全にGO GO HEAVENのようでした。
(スピードではありません。)
数十年使っていたであろうそれは、
表面の印刷などもすっかり剥がれてしまい、
今となっては数々のボタンも勘をたよりに押す以外、
なす術が無い状態となっておりました。
そもそも、なぜライトのリモコンに
それほどのボタンがあるのか、よくわかりませんが・・。
(Answer : ひと昔前のメード・イン・ジャパンだから)
 
リモコンを買いに大型電気店へ行ったところ、
お取り寄せになりますとのことでした。
型番を控えていましたので、
おいくらになるか金額を尋ねたところ調べてくださったのですが、
メーカーサイドの回答としては、もともと
リモコンが無い商品では・・ということでした。
・・・・・・?
いやいや。それじゃ、リラックスモードとか
読書モードとか、よくわかんないモードとか、
切り替えられないじゃあないですか!!
(けっして怒ってはいませんが・・)
想像するに、リモコンだけを取り寄せてもらうなら
新規のLEDライトなどに買い替える方が、
早くて金額もさほど変わらないからと、
多くの方が買い替えを選ばれるがゆえに
メーカーさんの方でも不慣れだったのかなと思います。
 
余談。
LEDはけっこうな勢いで価格破壊したもののひとつではないかと
思っていますが、どうも理由がよくわかりません。
もちろん、基盤にマウントしたり青色チップに
黄色の蛍光体をかぶせて白色LEDにしたり、
作業がある部分は人件費を落としやすい海外で生産すれば
それなりに価格をダウンサイズできると思いますが、
そもそもの特許に係る費用などはどうなっているのでしょう?
まだ、ジェネリックには早いようにも思いますが・・。
(毎度の事ながら、下調べなどというものとは無縁のわたし・・)
 
戻る。
話が逸れてしまいました。すいません。
(これまた、毎度の事ですが・・)
 
個人的に、コードレスというものがあまり好きではありません。
我々が使用する工具などでは、確かに電源が近くになかったり、
移動しながら作業するときにコードが邪魔になったり、
恩恵を受ける場面は多々ございますが、
バッテリーというものには悲しい寿命がございます。
バッテリーだけでも買い替えはできますが、
これがけっこう高価だったりするので、
結局は新規と買い替えても大差なかったりします。
そうやって経済が回っていると言えばちょっと
おおげさかもしれませんが、線を無くす事を良しとする風潮に
そろそろ飽きてきました・・・。
これからは、本来あるべきものは有りに戻していきたいと思います!!
でも、無線マウスとか無線LANとか、便利と言えば便利だしな
・・・って、戻す気、ないやん!!
 

 

構造力学。

2014-08-01
 
いよいよ夏真っ盛り感が満載となってまいりました。
みなさま、バテていらっしゃいませんでしょうか?
水分をまめに取ってご自愛くださいませ。
私、屋外のお仕事が数件あったためか、
若干溶けて身長が縮んだような気がしております・・。
(歳をとっただけとか、ひそひそ話した人
廊下に立ってなさい!!)
 
お仕事って不思議だなと感じる事のひとつに、
ある内容のお仕事がございますと、
似たような内容のお仕事が立て続けに発生する
という事がございます。
例えば、グラフィク関連(インクジェット出力など)であれば
出力関係が続いたり、アクリルの仕掛けものがあれば
そういったものが続いたり、化粧シートなら
化粧シート、金物の作り物、木工、塗装・・・などなど。
先月は、看板の設計ものが数件続けてございました。
私の描くものはあくまでも制作図面で、
意匠図面とはまた違うものではありますが、
関係する部材の種類をなるべくしぼって、
シンプルに、でも一発で決めきれるものを
心がけて描くようにしておりますと、
ちっちゃな脳みそがときどきオーバーヒートしております。
私もぜひ、どこかの温泉あたりで活動したいと思います・・(うわーん。涙。)
 
さて、構造力学についてです。
わたくし、建築科出身ではございませんので
学問としてのそれはあまりわからないのですが、
(屋外広告士の試験には、出題されましたが・・・)
制作図を描くようになりますと、自ずとある程度の事が
見えてくるような気がしております。
看板においても、どういった鉄骨をどのように入れるか、
あるいは入れずにモノコックで仕上げるか、
アクリルの場合は特に、どこにどういう力が加わるか、
それらの力(エネルギー)をいかにシンプルに、
そして確実に受け止めるか。しかもなるべく
無駄や無理のない部材、加工方法でそれらを組み上げるか。
そうすることでコストをいかに抑えるか。
・・・書いていてものすごく偉そうだと、自分で思ってしまいました。
すいません。
 
ただ、たとえばコピー用紙のような紙をくるっと丸めて、
テープでとめたとします。その筒を立ててみると
タバコの1箱くらいなら載せられると思います。(未検証・・)
でも、横にするとくしゃっとつぶれると思います。(もちろん、未検証・・)
構造を考えるとは、そういうものを考え、
部材などを選択する事かな・・と思っています。
そして、制作図とはそれらをふまえて加工方法も含めた
無駄を削ぎ落とす事なのかもしれません。
もちろん、前提としてお客さまのご要望をいかに
再現するかだと思いますし、無難がいいとは思っていません。
新しい部材や複雑な加工にチャレンジする事をあきらめれば
先は無いとさえ思っています。
ただ、意味も無く行動だけするのではなく、
しっかり考えて準備をし、ひとつひとつのお仕事に
全力を尽くしたいと思っています。
 
まずは、無駄なおなかのお肉から削ぎ落としてまいります!!
・・・うわーん。涙・・・。

 

がんばれNIPPON。

2014-06-20
 
最近、お仕事でたまに関東に出没しております、
フクダでございます。
日程的にはなかなかタイトな事もあり、
お知り合いの皆様にもなかなかお声掛けできず、
そーっと行って、そーっと帰ってくる感じですが
どこかで見かけられた場合は、本人である場合がございます。
ピストルで撃つ真似をしていただいて、
その場で倒れた場合、ほぼ本人であると思われますので
ぜひお試しください。
(決して本物のピストルでは撃たないで下さい。
色んな意味で、深く傷つく場合がございます・・。)
 
関東に参りますと、毎度の事ながら
やはりその規模の大きさには圧倒されてしまいます。
しかしながら、お取引先の方々とお話しさせて頂きますと、
われわれ、関西の職人さんの事をほめて頂く事が度々ございます。
丁寧で、融通が利いて・・・持ち上げて下さっているとはいえ
本当にありがたく、これからも良い印象を持って頂けるように
ひとつひとつのお仕事にまじめに取り組みたいと感じます。
 
さて、今回はアクリルの熱膨張について、少しお話を。
アクリルは温度変化によって伸縮をいたします。
吸水性もありますので、湿度によっても伸縮率に影響がございます。
どの程度伸縮するかを求める計算式は一応ございますが、
実際の使用環境条件をすべて加味して算出する事は
かなり難しいと思います。
屋外、屋内はもちろん、日射条件や電灯の熱量、雨などが
直接あたるか・・・などなど・・。
一般的には10℃の温度変化で1mあたり3ミリ程度の
伸縮を想定するべき・・などという意見もよく聞きます。
 
内照看板の板面などですと、膨張して面が外に膨らむ場合も
ございますが、点灯熱や日射熱で温められた空気が
消灯や日没によって冷えた時に、面を吸い込む力が強く、
急激なダイエットでもしたかのように
面が内側に引っ込む現象をよく見かけます。
膨らませるよりも吸い込む力の方が威力があるように感じます。
 
空調設備などと同様に、空気を出す場合は
それと同体積の空気を取り込まなければいけません。
つまり、温められて上に昇る空気を抜くための穴を
箱体の上部に開けておくのと同時に、
新たな空気を取り込むための穴を箱体の下部に
開けておく必要がございます。
屋外の場合は、水抜きの穴を下部に開けますので
これが取り込み穴を兼ねていることもございます。
 
アクリルの伸縮というのは、物性上、避けられません。
ある程度は数値で捉まえる事も必要ですが、
大切なのは何ミリ伸縮するかよりも
それを踏まえて弱点をカバーする仕様を考える事なのかな・・
と思っています。
 
ウィークポイントは、それをよく知って向き合う事で
ストロングポイントになりえる!!
・・・いえ。わたくし、決して日本代表選手ではありません。
 
がんばれ! NIPPON!!! (うーん・・また、なにか間違っているような・・。)
 
 

 

ゆるキャラ。

2014-03-29
 
たいへん永らく交信(更新)が途絶えまして、
まことに申し訳ございません・・・。
ええ。わたくしはおかげさまで元気です。
・・あれ? あまり気にされていないご様子・・?
ま、無事にアポロも地球に帰還したという事で
ひさびさのコラムとさせていただきます。
 
いよいよ消費税が上がるという事で、
看板業界はいろいろなお店のメニュー表記変更などに
追われておりましたが、空気もようやく
穏やかになりつつあります。
心機一転、春を満喫しつつ、さらに飛躍したいと
思っています。
 
突然ですが、みなさま、「アンペルマン」って
ご存知でしょうか?
旧東ドイツで使われていた歩行者用信号の
歩く・停まるを表す一種のピクトグラムです。
ドイツが統一されたときにいったん無くなったようですが、
素朴で、ちょっとバランスが悪くて、でも
そこが逆にかわいいと見直されたという、サイン界の
ゆるキャラです。
(○汁ぷしゃー・・とかはやりません・・。)
いまや、ベルリンにアンペルマンショップなるものまで
登場し、さらにはどうも東京にも出店されて?いるようです。
情報が中途半端ですいません。詳しくはWebで・・。
 
この、ちょっとパランスが悪いデザインというのが
実は人気のキモではないかと思います。
最近、サインというのは必ずしもすべてが
かっこよくある必要はないのではないかと感じています。
いろいろな設計さんやデザイナーさんと
お仕事をさせていただきますが、たとえ一見無骨でも、
そのお店のキャラクターを方向付けたり、意識付けさせるだけの
力を持ったデザインに触れると、さすがだなと感じます。
 
先日オーブンしました、日本一の高さを誇る
商業施設で館内の案内板を制作させて頂きました。
表示面だけでも高さ1.5m、幅3.5mくらいの
大型のもので、各フロアーの地図をレゴのように
アクリルブロックで積層してあります。
オープン後に見に行ったところ、小学生くらいの
お子さんや大学生くらいのカップルなどが
これに触りながら楽しげに話をされている光景を見ました。
 
デジタルサイネージなども広がって来ておりますが、
デジタル、アナログにかかわらず、
サインが持つ可能性というのはまだまだ
大きく広がっていると感じますし、
凝り固まる事なく、また自らも可能性を閉ざす事なく
いろいろな事にチャレンジしていきたいと思います。
 
フク汁プシャー!!・・・すいません。

 

失敗。

2014-01-23
 
お寒うございます。
お風邪など、召されていませんでしょうか?
おからだ、くれぐれもご自愛ください。
 
さて、昨年、日本に来られた外国人が
1,000万人を突破したと、ニュースになっておりました。
円安など、いろいろな要因があると言われていますが、
食や文化など、日本の魅力を堪能してもらい
リピーターになっていただく、あるいは
周囲にもご紹介いただけるような、心に響く
訪日となればいいなと願っております。
 
しかしながら、世界の観光客数ランキングでは
かなり下位らしく、だいたい30位〜35位くらいのようです。
トップはフランスで、なんと年間8,000万人を超える人が
かの地を訪れているそうです。
・・・8,000万人・・・。
その魅力は、いったいどこにあるのか、非常に興味を
かきたてられます。
 
まず、私も訪れた際に感じた事は、その独特な空気感でした。
食や文化、町並みや風景、博物館や象徴的建造物の数々・・・。
魅力は尽きませんが、それらを踏まえて、
そこに暮らす人々が醸し出す空気や、ある種の余裕のようなものが
歴然と存在しているかのように感じました。
ときとして不要な圧迫感や不快感を覚える事が、無いとは
言い切れませんが、それすらも経験と思えるような
何かがあるように思います。
ああ、早くオトナになりたい・・・。
 
私の経験談ですが、路地裏の小さなレストランに入った時の事、
メニューをながめていると、突然ブレーカーが落ちて
停電してしまいました。
誰も慌てず騒がず、すぐにお店の人がローソクを持って来てくれました。
ここで、懐中電灯ではなく、ローソク、というのがポイントかと・・。
もうひとつは、これまた路地裏のガレット(クレープ)屋さんで、
ウェイター?(たぶん店主)のおじいちゃんが
店内禁煙にもかかわらず、かなりのヘビースモーカーのようで、
ひとつ仕事をするたびに表に出てタバコを一服していました。
オーダーを聞いて一服、飲み物を運んで一服、食事を運んで一服。
スーパットでスモーキンブギ♫状態です。
(お若い方、すいません・・。)
あげく、いろいろと忘れたり間違えたりするのですが、
そのたびにひたいをパチーンとたたいて一言、
「OLD MAN・・・。」
あまりに愛らしく、責めるどころか、それを見たくて
また行きたいと思ってしまいました。
 
環境が違えばただの失敗でしかないような事を
包み込んでしまう空気・・。
こちらの心理状況など、複雑な要因はあると思いますが、
ああ、早くオトナになりたい・・・。
(しつこく言ってる時点でコドモ・・とか言っちゃダメです!)
 
みなさま、今年はオトナフクダ、オトナダイシンで参ります。
失敗にはくれぐれも目をつぶって下さい!!
 
・・・いろいろまちがってますか・・? OLD MAN・・・。

 

とりどし。

2014-1-6
 
あけましておめでとうございます
 
昨年も多くの皆様に大変お世話になり
ありがとうございました。
本年もなにとぞ、よろしくお願いいたします。
 
ご挨拶をしておきながら、こう書くのも
おかしいかもしれませんが、年々、お正月という
感覚が薄れてきております・・・。
ひと昔前は、来年の話をすると鬼が笑う・・などという
表現をよく耳にしましたが、年末年始にかかわらず
お仕事を進めておられて、かなりの鬼を笑かした方も
大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
昨年は繁忙期と閑散期の波が例年以上に
大きく、周期も短かったように感じています。
それでも、波があったのは喜ばしい事で、
みなさまには心から感謝しております。
 
いま、さらなる波を創り出そうと
某国の宰相はがんばっていらっしゃいますが、
波を創るのもうまく乗るのも、自分自身であると
心に刻みながら進んで行きたいと思っています。
 
お正月といえば、おせち料理ですが、
おせち料理にはいろいろな願いや祈りが
込められている、と杏ちゃんが言ってました。(・・@朝ドラ)
ご存知の方も多いと思いますので詳細は割愛しますが、
年の始めにお料理に願いを込めるなんて、
日本人らしくて素敵だなと思います。
もちろん、外国にも思いを込めたお料理というのは
存在しますが、お重に詰められた繊細な佇まいは
やはり、文化であり芸術であると感じます。
味や見た目のバランスを見事にとりながら、
ひとつひとつの仕事に手抜きはしない・・。
大伸プラスチックもおせち料理のような仕事を目指して
今年も一年、進んで行きたいと思います。
みなさま、どうぞよろしくお願いします。
 
では、まずは数の子を塩水につけたいと思います。
・・・今からですか・・・。

 

軸。

2013-11-23
 
前回、10月なのに、まだまだお暑うございます・・
なんて書いたら一気に冬の気配がぷんぷんです。
みなさま、お風邪などひいていらっしゃいませんか?
私は人間ドックで血を抜いたとたんに風邪っぴきの仲間入りです・・。
はい。弱小動物です。
お仕事的にもクリスマス装飾などで少しザワザワしており、
バナメイのような影武者がいてくれないかと
切に望む日々を過ごしております・・・。
 
話はかわりますが、先日またまたテレビを見ておりますと、
著名な作家さんが出ていらっしゃいました。
あるご挨拶の舞台でおっしゃっていたのですが、
「生き残るものは強いものではなく、変わり続けられるものである。」
という言葉が妙に響きました。
 
もちろん、変わるべきでないものはしっかりと守り、
その上で・・ということだと感じたのですが、
たとえばコマの軸のように、ぶれてはいけない芯は守り、
何をどう回すかという部分を柔軟な思考で
見極めながらチャレンジする事が大切だと思いました。
軸がずれていると、言うまでもなくうまく回らない・・・。
けど、変化を恐れるものに未来は冷たい・・。
なんだか、「強くなければ生きていけない、
優しくなければ生きる資格が無い」的な表現です。
・・・うーん・・。ちょっとちがうかな・・・?
 
また、話かわりますが、(後ろの方、ついて来てますかー?)
みなさん、座右の銘ってありますでしょうか?
よく、情○大陸などに登場されるような方々は
キーワードのように持っていらっしゃいますが、
恥ずかしながら、フクダには座右の銘がございません・・。
無いというより、いろいろな文言に
感銘を受けすぎるのかもしれません。
ただ、言葉というのはそれが当てはまる場面と
そうとは言い切れない場面があると思うのです。
しっかりと咀嚼して、縛られることなく柔軟に、
でも軸がぶれないように進んで行きたいと思います。
 
では、今から軸を探したいと思います。
・・・そこからかよ!? ( by さまーず 三村氏 )

 

逃げ。

2013-10-10
 
10月なのに、まだまだお暑うございます・・。
仲のいいお客さまが、塗装作業で手を汚していらっしゃったので、
コンビニでもらった紙おしぼりを差し出しながら、
「お・も・て・な・すぃ」と言ったら、
「資源の無駄です。ろ・く・で・な・すぃぃ」と
言われてしまいました・・・。
倍返しされっぱなしのフクダでございます。
(もちろん、冗談で言われたのですが。)
 
先日からなぜか、構造力学的に問題となりうる案件や
不燃材料をめぐる問題で、立て続けに数件のご相談がございました。
いずれも安全性の観点から、非常に重要な事柄ですが、
サインやディスプレイ用の製品としましては、
仕上りの美麗さにも心を砕かなくてはいけません。
 
私が設計したり仕様をご提案する場合に心がけているのは、
まずは、なるべく構造をシンプルにすることです。
これは、単に材料を少なくするとか、加工工程を減らすだけではなく、
誰に、あるいはどの加工機械に、どこまでの事を期待できるか・・という事も
かかわってまいります。
少々複雑な仕様でも、確実に仕上がる確立が高い方が
最終的にはきれいに納まる場合がございますし、
なにかしらの不具合があった場合に、こうすれば
対応できるという"逃げ"の部分を作っておくのは、
臨機応変な品物作りにおいて、重要な要素だと思っています。
 
"逃げ"という言葉は我々の業界ではよく使われます。
たとえば何かをどこかにはめ込むような場合に、
同じサイズだと当然入らないので、寸法を少し控えて
制作いたしますが、この"控える"という事を、"逃げる"と表現します。
例)
「この板は2㎜逃げてあるからね。」
「さすがっス。フクダさん。」(妄想)
 
違う言い方をしますと、余裕を持たせてある、というですが
品物だけではなく、心にも余裕を持って
逃げてまいりたいと思います。
・・・あれ?・・いや。別に逃走はしません・・・。

 

逆。

2013-09-30
 
ようやく暑さも一段落ですが、
みなさま、朝晩の気温低下にによる風邪ひきには
十分ご注意ください。
 
先日、近所にございます高級外車のディーラー前を
歩いて通りかかった際に、小指の爪先ほどの凹みを
相談に来られていた方がいらっしゃいました。
営業の方は、「逆にここだけ塗ってしまいますと、
逆に目立ってしまって、逆によけい気になるかもしれません。」
 
・・・逆の逆の逆だから・・・やっぱり、逆?
 
部分的に色を塗って補修する事を、
タッチアップと表現しますが、言葉はともかく、
部分的なタッチアップを施しますと
状況によっては、そこだけが浮いてしまうという事は
たしかにございます。
 
あるハイプランド様のお仕事で、アクリルパネルに
V溝を彫って、ツヤツヤのウレタン塗装で
仕上げをするものがございます。
塗装は元請け様の方でされているのですが、
こちらの塗装屋さんでは、それこそ、車をそのまま
入れられるくらいの大きな塗り釜を設置していらっしゃって、
そこで2〜3回、塗っては磨くという工程を
くり返されるとうかがったことがございます。
チリひとつ無く、タッチアップなども
必要なく仕上がってくるパネルにはいつも驚嘆しています。
 
しかしながら、設備がいかに優れていても、
それを使いこなすだけのアイディアと情熱がなければ
たいして意味をなさないとも思います。
その塗装屋さんでは、きっと、情熱と設備が
整っているのだろうと感じています。
 
"逆に" 機械に頼りすぎないように思いを込めて、
モノ作りに取り組みたいと思います。
 
 

 

集中力。

2013-08-23
 
お盆も過ぎて、そろそろ秋の気配が
・・・って、どこにやねん!!
などと、ひとり遊びにふけっておりますフクダです。
今年の暑さは本当にすさまじいものがございますが、
みなさまお元気でしょうか?
 
こうなってまいりますと、屋外での作業は
人間も品物もなかなかのダメージを受けてしまいますので、
それぞれにちょっとした工夫が必要となります。
最近は、安全上の観点から、作業員は長袖着用を
義務とされる現場も多くなってまいりましたが、
実は長袖の方が体力も消耗しにくいということを
実感しております。
熱帯地域の伝統衣裳などに、長袖の物が多いのも
このためかと思っています。
 
品物に関しましても、金物では表面温度が
80℃くらいになる事もあると言われており、
ヘタにさわると火傷するぜ、ベイビー状態です。
(各自、つっこんでおいてください。)
 
屋外に限らず、屋内作業でも注意が必要で、
先日も作業をしているのかシャワーをあびているのか、
よくわからないくらいの事がございました。
ある会社のロビーラウンジに、某有名冒険家の方の
スキー板を展示させていただいたのですが、
壁面に設置するためのパーツをアクリルで作らせていただき、
冒険された際の写真パネルを取付けいたしました。
貴重な品物ゆえの緊張もあったと思いますが、
大量に汗をかいてしまい、品物を汚してしまわないかと
さらに汗をかくという、追い鰹のような事になってしまいました・・・。
 
しかしながら、その写真やスキー板を拝見しておりますと、
人間、モチベーションや集中力がいかに大切かと、
しみじみ感じさせていただきました。
以前、社会人のバレーボールチームに所属していた時にも
よく実感しましたが、ある程度の経験を持つ人間は、
その時に発揮できる最大限の集中力をうまく
コントロールすることで、実年齢などにかかわらず
きっちりとした仕事ができる・・・と思っています。
 
8月はおそらく唯一のコラムになるかと思います。
前回書いてから2度ほど書いたのですが、
書き終わってリターンキーを押すつもりで
デリートキーを押すという大惨事に見舞われました。
明らかに集中力の欠如です。
ちなみに、その時のタイトルも"集中力"でした。
まったく、笑えません・・・・。
いまいちど、モチベーションを上げるため、
まずはスキー板を買いにいってきます・・。

 

リアリティ。

2013-07-23
 
暑中お見舞い申し上げます。
 
連日、溶けてしまいそうな暑さですが、
みなさまくれぐれもご自愛ください。
 
夏といえばお化け屋敷!!ということで、
先日、あるホラーハウス内に
仮想病院のサインをつけてきました。
当然、新品できたてほやほやのサインですが、
これにエイジング処理をして、さびれた感を
演出するというものでした。
 
白状します・・・わたくし、幼少の頃より
お化け屋敷はかなり苦手です・・。
中学生の頃、誘われて(さらわれて?)入った館では、
あやうくお化けさんを殴るところでした・・・。
 
現場に着くと、担当者の方がお迎えに
出て来て下さったのですが、ちょうど
電話をされていて、先に入るように合図をされました。
ためらいながらも入っていくと、工事は
ほぼ完了しており、中は迷路のようになっていました。
・・・・帰ろかと思いました。
 
さまざまな部材や技術を駆使して
バーチャルリアリティを創り出していく・・。
演劇の舞台や効果音などでも感じることですが、
何かを工夫することで創り出されるものに、
やはり魅力を感じます。
創意工夫を忘れずに、ひとつひとつの品物に
取り組みたいと思います。
 
・・・お化け屋敷のリアリティは
そこそこでいいと思います・・・。
 

 

イメージ。

2013-07-01
 
「こおどりする。」
・・みなさま、どのような状況を想像されますか?
わたくし、恥ずかしながら小さく踊るように喜ぶさまを
思い描いておりました・・。
これは、雀が踊るように大喜びするさまだったんですね・・。
(雀躍"じゃくやく"という言葉もあるようです。)
言葉って、聞くのと見る(読む)のとでは
印象が変わることってありますね。
 
先日、テレビである芸人さんが、映画の
キャッチコピーを考えてポスターを制作されるという
ドキュメンタリーを見ました。
言葉を探し出して画とともにレイアウトされていく・・
いろいろな思いを1枚のポスターとして
凝縮されていくさまは、なかなか見応えのある
創造の過程でした。
 
タイトル・屋号・サブタイトル・コピー・
画・色・書体・写真・グラフィックなどで
世界観を伝える・・・。
大きなくくりで考えますと、ポスターもサインの
ひとつではないかと思います。
 
世界観を伝えるというのは、年々、その重要性が
増しているように感じています。
ときどき、世界的なスーパーブランド様のお仕事に
関わらせていただくこともございますが、
そういったプランド様が共通して大切にされていると
感じるのは、世界観の提供ではないかと思います。
もちろん、ひとつひとつの商品そのものにも
計り知れないほどのこだわりを持っていらっしゃると
思いますが、それらを伝えるためのイメージの
創造にも、商品と同じだけの情熱を持って
のぞんでいらっしゃるように思います。
さまざまな情報が溢れる現代では、
イメージが先行してしまう場合も中にはありますが、
提供されるサービスや商品の"実"がともなっていれば
たとえ誤ったイメージが先行したとしても、いずれは
正当に評価されるのでは・・と思います。
 
そうとはいえ、"ギャップ"ではなく、"誤解"を招くような
イメージ創造は可能な限り避けるべきだと思いますし、
("ギャップ"というのはひとつの方法論だと思います)
そういった視点でサインやディスプレイのひとつひとつに
真摯に取り組んでいきたいとあらためて感じています。
 
個人的なイメージの創出のため、昨日、
髪を染めてもらいました。
「ただの若作り・・・」と言われないよう
中味もともなっていきたいと思います!!
 
うーん。またしても方向性がずれているような・・・。
 

 

インロー式。

2013-06-03
 
先日、Galleryにも写真を載せましたが、
某アトラクション施設内の飲食屋台に
様々な装飾を施させていただきました。
 
アクリル箱文字、金物のLED内照文字、
カルプのカットアウト、照明用のアクリル球などなど・・。
その中でもアクリル半球を合わせて、
水差しのようなギミックを制作させていただいたのですが、
この半球を合わせる方法としまして、
フランジ(つば、と言いますか耳のようなもの)に
穴をあけまして、ボルト・ナットで締めるという
手法をとりました。
パイプや球体をつなぎ合わせる方法としまして、
こういったフランジを合わせるというのは
強度の点で優位でもあり(土中の水道管やガス管をご想像ください)、
デザイン的にもスマートすぎないところが
好まれる場合もあります。
 
これに対して、インロー式といわれる方法もございます。
これはそれぞれのパイプの径よりも、ひとまわり
小さい、もしくは大きい径のものをはめ込んで
接合する方法です。
見た目がすっきりとしますので、住宅などでも
外部の雨樋などによく採用されています。
また、日本の伝統工芸品でもある、茶筒なども
いわばこの、インロー式のひとつです。
 
・・・えらそうに書いていますが、実はわたくし、
インロー式って英語のin-lowだと思っていました。
これ、「印籠式」なんです・・・。
そうです。水戸黄門さまの必殺技、あの"印籠"です。
はんこを入れるための、あの入れ物。
本体とフタは同じサイズ、形状で、
内部にひとまわり小さく板物がめぐらされている・・
(ちょっとしつこいですね・・・)
けっして、腰履きズボンの中に
Tシャツを入れる様ではありません・・。
 
土瓶や茶筒などは、その精密な仕上りから
海外でも高く評価されていると、何かで
見た記憶があります。
江戸時代に印鑑の入れ物を精緻な技術で
作り上げる・・というのが色んな意味で
すでに驚きですが、言葉としても"印籠式"という言葉が
現在でもよく使われているのもすごい事だなと思います。
(業界的に・・ですが。)
そういった技術を磨き、応用し、機械ではなく人の手で
美しいものを作り上げる・・・。
職人って素晴らしいです。
わたしも、"作業員"ではなく、"職人"と言えるように
日々精進していきたいと思います。
 
まずは大きめのズボンを買いにいってきます!!
(間違ってる時こそ元気がよい、わたし・・。)
 
 

 

力み。

2013-05-27
 
またしても永らく更新せずに申し訳ありません・・。
フクダはなにかとバタバタしており・・という言い訳のもと、
すっかり持ち味のサボリ癖が発揮されてしまいました・・。
しかしながら、この間にまたしても様々な方と
接する機会があり、勉強させていただく事は多々ございました。
 
その中で、ある泳ぎの達人の方がおっしゃっていたのですが、
泳ぎや潜りで大切なのは、息を吐く事なのだそうです。
呼吸って、つい、吸うことに神経がいきがちですが、
意識して吐くことに気をつけると、人は自然と
吸うのだそうです。
ちょっと意味合いが違うかもしれませんが・・、
ドライバーでネジを抜こうとすると、不慣れな方は
ドライバーそのものを引こうとすることがあります。
その時に頭の部分を削ってしまい、つぶれたりするのですが、
逆にドライバーはしっかりと押し付けるようにして
左に回せば比較的スムーズにネジをはずせたりします。
 
むかし、知り合いの職人さんが、力仕事をするときに
かならず、舌をちょっと出して作業されてました。
マイケル・ジョーダンがダンクシュートに行くときに
同じように舌を出していた・・と言えばかっこいいですが、
その職人さんはどう見ても大きなワンちゃんみたいで、
妙にかわいかったのを思い出します・・(笑)
きっと、力みをなくすための癖だったのだと思います。
 
どこを意識すれば失敗を少なくすることができるか、
・・・コツって大事ですね。
 
今週も現場作業が数件ひかえていますので、
力まずにがんばりたいと思います。
・・・どこかで、作業員が舌を出しながら
力仕事をしていれば、私かもしれません・・・。
 
 

 

伝言板。

2013-04-13
 
ずいぶん永らく更新をお休みさせていただきました。
申し訳ありません・・。
 
繁忙期の盛りに愛用のベテランPCが冬眠に入られました・・。
いくら起こそうとしても聞く耳持たずのため、
世代交代をはかりました。
新人さんが入社される前に、自力でベテランさんを
目覚めさせる事になんとか成功いたしましたが、
やはりベテランさんには引退の道を進んでいただきました・・。
一方、新入社員さんにはなかなかの即戦力ぶりを
発揮していただいておりますが、こちらのH.P.作成ソフトが
どうにもうまく機能せず、少しお休みをいただいておりました。
 
お休みをいただいております間、担当フクダは
なにかとバタバタ走り回っておりまして、
決して浮かれるつもりはございませんが、
このまま長年の沈滞ムードが過去の話になればいいなと、
心から願っております。
 
バタついている間、つくづく感じたのは、
"情報の大切さ"でした。
お仕事をしていますと、何かしらトラブルがあるのは
いたしかたないと思いますし、その対応力を
技術面、知識面ともに持ち合わせているのが
プロフェッショナルだと思いますが、トラブルの原因は
たいてい、情報の不足や誤った情報によるものではないかと
感じています。
 
むかし、駅には伝言板というものがありました。
(現代の"伝言板"とは別物です・・)
「○○さんへ。さきにどこどこへ行ってます。」
なんて、微笑ましい書き込みをよく見かけました。
発達した情報社会では、リアルタイムでの
やり取りが圧倒的に増えたため、その役割は
次第に縮小されたのだと思います。
もちろん、リアルタイムのやり取りで
利便性は上がった面が大きいと思いますし、
その事を否定するつもりはありません。
しかし逆に、情報のまとめ方や伝え方を
誤らないように、しっかりと肝に銘じていきたいと
思っています。
 
具体的には・・・
1.わかっている事、わからない事を整理する。
2.それらをなるべくコンパクトにまとめる。(基本は用紙1枚)
3.相手に伝わるか、反芻する。
4.伝達ツールを選ぶ。(相手に伝わりやすいツール)
5.伝達するべきタイミングを計る。
6.きちんと伝わったか確認する。
 
・・・理想的すぎるかもしれませんが、
いまいちど、心に書き留めたいと思います。
 
本日の"伝言板"でした・・。
 

 

エースをねらう?

2013-01-16
 
クリヤーアクリルの場合、厚みはだいたい
2ミリ・3ミリ・5ミリ・8ミリ・10ミリ・・とありますが、
アクリルの中でも、(個人的な見解ですが)
だいたい15ミリを超える厚みのものは、
厚物加工の領域になると思います。
カットやミガキ仕上げなどはまだしも、
曲げや接着となると、その重量や
厚み不同(部分的に厚み誤差が発生します)などの
問題で、加工が難しくなります。
 
通常の溶剤接着以外に、
大型水槽などは重合接着という
特殊な方法で貼り合わせたりしますが、
これは接着というより、アクリルの
同物質を流し込んで、一体化させるような
イメージです。
(氷と氷の間に水を流して、再度冷やして
固めるような感じでしょうか・・)
現実的な納期などの問題の他に、
ある程度の規模の設備が必要な上に、
制作できる形状などにもやはり制約はあり、
ディスプレイパーツ向けにこの技術が
そのまま使用できない事もあります。
 
クリヤーなアクリルの良さのひとつに、
その透明度の高さが挙げられますが、
接着部分の仕上りの美麗さが、
品物の善し悪しを左右する事も
よくあります。
厚物のお話をいただくと、いかに
危険をはらむ箇所を減らせるかに、
まず頭を使います・・。
 
年末年始の旅行先で、こういうものを
見かけました。

 
このディスプレイケース、実は
接着箇所がありませんが、なにより
接合部がよく考えられており、
それすらデザインであるかのようです。
うまく金物と組み合わせる事で、
デザイン性と強度を両立している、
いい例だなぁ・・と感じました。
異素材を組み合わせて、いいところを
引き出し合う・・・。
まるで社会の縮図です!
(・・はい。おおげさ君です・・。)
 
年末年始、少し長くお休みさせていただきました。
あまり無いチャンスなので、思い切って
ヨーロッパに出かけて発見したものですが、
日本男児、負けてはいられません!
寝ているわけではないですが、
目の覚めるようなアイディアで
勝負していきたいと思います!
コートの中ではひとりでも、
支えてくれる仲間や成長させてくれるお仕事に
感謝して、今年も一年がんばります。
 
はい! ねらうはエースです!!

 

巳年。

2013-01-07
 
あけましておめでとうございます。
 
みなさま、旧年中は大変お世話になり、
ありがとうございました。
本年もよろしくお願いいたします。
 
 
昨年の年頭に、干支である龍のお話を
書いた事が、昨日の事のようです・・。
今年は巳年ですね。
個人的に、生き物としては
あまり得意な方ではありませんが、
手も脚も無いのにあの威圧感と
生命力を持っているとは、
いったいどういうことなのでしょぅか・・?
でもきっと、それは私の見方が
偏っていただけで、彼らが生きていく上で
無駄なものを取り除いた姿であるという、
シンプルな答えなのかもしれません・・。
 
TVで、空を飛ぶ蛇というのも見た事があります。
木に登って滑空するのですが、
まるで鞭のように体をしならせて、
数十メートルから数百メートルも飛ぶのだそうです。
・・ダンサーエクササイズも真っ青の腹筋です。
 
何かが存在することが自然であるというのは、
多くは思い込みでしかないのかもしれません。
大切なのは、思考を止めない事なのかな・・と
思います。
いろいろな物事について、存在の有無や、
在る時にどうする、無い時にどうするといった
シミュレーションを常に考えながら行動できる、
そういう人間であり、大伸プラスチックで
ありたいと思っています。
 
手も脚も出ない・・ならば頭を使う・・
という意気込みで、今年一年、精一杯
やっていきたいと思います。
足りない知恵は皆様に無利子で
お貸しいただきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
 
・・債務超過に陥らないようがんばります!

 

リズム。

2012-12-27
 
先日、ちょっとお誘いをいただきまして、
リズム系のエクササイズに参加する機会を
いただきました。
わたくし、ダンスというものとは
かなり縁遠い人間でありまして、
大学生の頃に流行っておりました
"ディスコ"などでも、「踊る」というより、
「揺れる」という貴重な経験をしたことが
何度かございます・・。
色んな意味で、汗はいっぱいかきましたので、
エクササイズの目的からすると
間違いではなかったかと、
心の傷をナメております・・。
 
話はかわりますが、あるアパレル様の
VMDご担当者さまと知り合いまして、
微力ながら何度かサインなどで
お手伝いさせて頂きました。
VMDとは、「視覚的演出効果」という意味で、
自店のマーチャンダイジング(Merchandising)を、
視覚的に(Visual)訴求していくことです。
・・つまり、ウィンドーディスプレイなどを
想像して頂けるとおわかりいただけると思います。
 
来年度のVMD計画について、少し
打ち合わせをさせていただいたのですが、
6月あたりまでは、いつ、何を前面に
出していくかといった、基本計画が
きちんとプランされておりました。
こういったサイクルを創り出すと、
それぞれのお店にリズム感が生まれると
感じています。
対お客さまはもちろんのこと、
対社員さまや店員さまという面でも
このリズム感は非常に大切な
要素ではないかと感じています。
 
2012年も残り少なくなってまきした。
今年もアップテンポ、スローテンポを
取り混ぜての一年でありましたが、
どういった歌い手の方、どういった楽曲であっても
大伸プラスチックは様々な楽器を使って
演奏という仕事を一生懸命にまっとうしたいと
思っています。
・・リズム感は・・がんばって習得します・・。
 
今年もお世話になり、ありがとうございました。
年内は最後のコラムになると思います。
少し早いですが、みなさま、
良いお年をお迎え下さい。
わたしはメトロノームを買いにいってきます・・。
 
 

BOTTOMS UP!

2012-12-27
 
先日、ちょっとお誘いをいただきまして、
リズム系のエクササイズに参加する機会を
いただきました。
わたくし、ダンスというものとは
かなり縁遠い人間でありまして、
大学生の頃に流行っておりました
"ディスコ"などでも、「踊る」というより、
「揺れる」という貴重な経験をしたことが
何度かございます・・。
色んな意味で、汗はいっぱいかきましたので、
エクササイズの目的からすると
間違いではなかったかと、
心の傷をナメております・・。
 
話はかわりますが、あるアパレル様の
VMDご担当者さまと知り合いまして、
微力ながら何度かサインなどで
お手伝いさせて頂きました。
VMDとは、「視覚的演出効果」という意味で、
自店のマーチャンダイジング(Merchandising)を、
視覚的に(Visual)訴求していくことです。
・・つまり、ウィンドーディスプレイなどを
想像して頂けるとおわかりいただけると思います。
 
来年度のVMD計画について、少し
打ち合わせをさせていただいたのですが、
6月あたりまでは、いつ、何を前面に
出していくかといった、基本計画が
きちんとプランされておりました。
こういったサイクルを創り出すと、
それぞれのお店にリズム感が生まれると
感じています。
対お客さまはもちろんのこと、
対社員さまや店員さまという面でも
このリズム感は非常に大切な
要素ではないかと感じています。
 
2012年も残り少なくなってまきした。
今年もアップテンポ、スローテンポを
取り混ぜての一年でありましたが、
どういった歌い手の方、どういった楽曲であっても
大伸プラスチックは様々な楽器を使って
演奏という仕事を一生懸命にまっとうしたいと
思っています。
・・リズム感は・・がんばって習得します・・。
 
今年もお世話になり、ありがとうございました。
年内は最後のコラムになると思います。
少し早いですが、みなさま、
良いお年をお迎え下さい。
わたしはメトロノームを買いにいってきます・・。
 
 

 

バックアップ。

2012-12-4
 
高速道路で、非常に痛ましい事故がおこりました。
車を運転していて、天井が落ちてくるとは
予想だにされていなかったでしょう。
事故に遭われた方々のご冥福をお祈りしたいと思います。
 
我々の業界でも、ボルトで看板などを設置するので、
経年劣化を見越したバックアップや設置方法は
しっかりと考えておかなければ・・と、
あらためて考えております。
 
今回はM16のボルトでセンターを
吊り下げていたようですが、
おそらく、コンクリートの劣化や震災の影響で
抜けてしまったのでは・・という、
専門家の意見がありました。
 
私の経験でも、以前、トラックに引っ掛けられた
突出し看板の補修依頼をいただき
見に行ったところ、根元のコンクリートごと
固まりのままで剥離していたことがありました。
この時はケミカルアンカーという、
強力なアンカーを使用していたようですが
逆にアンカーが部分的に強力すぎて
コンクリートごと剥離した様子でした。
これ以来、基本的にはアンカーの使用は
絶対ではないと思うようになりました。
 
もちろん、様々な条件によって
必ずしも躯体の鉄骨などからボルト熔接が
できるとは限りませんので、
アンカー施工が最適となれば
ためらわずに使用しますが、
より慎重に必要性を考えて、
バックアップも講じていきたいと
考えております。
 
何よりも優先されるべきは安全であり、
そのためにも知識や経験をどん欲に
追求したいと思います。
 
 

決意。その2。

2012-12-4
 
高速道路で、非常に痛ましい事故がおこりました。
車を運転していて、天井が落ちてくるとは
予想だにされていなかったでしょう。
事故に遭われた方々のご冥福をお祈りしたいと思います。
 
我々の業界でも、ボルトで看板などを設置するので、
経年劣化を見越したバックアップや設置方法は
しっかりと考えておかなければ・・と、
あらためて考えております。
 
今回はM16のボルトでセンターを
吊り下げていたようですが、
おそらく、コンクリートの劣化や震災の影響で
抜けてしまったのでは・・という、
専門家の意見がありました。
 
私の経験でも、以前、トラックに引っ掛けられた
突出し看板の補修依頼をいただき
見に行ったところ、根元のコンクリートごと
固まりのままで剥離していたことがありました。
この時はケミカルアンカーという、
強力なアンカーを使用していたようですが
逆にアンカーが部分的に強力すぎて
コンクリートごと剥離した様子でした。
これ以来、基本的にはアンカーの使用は
絶対ではないと思うようになりました。
 
もちろん、様々な条件によって
必ずしも躯体の鉄骨などからボルト熔接が
できるとは限りませんので、
アンカー施工が最適となれば
ためらわずに使用しますが、
より慎重に必要性を考えて、
バックアップも講じていきたいと
考えております。
 
何よりも優先されるべきは安全であり、
そのためにも知識や経験をどん欲に
追求したいと思います。
 
 

 

決意。

 
2012-11-04
 
少しコラムをお休みさせて頂いている間に、
いっきに冬の気配が迫ってまいりました・・。
みなさま、風邪にはご注意下さい。
 
さて、お休みしていた間はなにかと
バタバタしておりまして、
とくに、大阪は梅田の阪急百貨店さま
大改装(ほぼ新築・・)にて、
十数店舗のサインやアクリル工事に
関わらせて頂きました。
 
ごく一部ですが、写真を掲載させて頂きます。




 
サインと一言でいいましても、
いろいろな種類がございます。
スチールやアクリルなどの文字はもちろん、
象嵌や彫刻、箱文字やシート加工・・。
 
出来上がりを見てみますと、
それぞれのお店に合ったデザインや仕様を
それぞれのデザイナーさんや設計さんが
考え抜いていらっしやるなぁと、
あらためて感じます。
 
制作に入るまでは、
いろいろなことについて意見を
出し合う事もありますが、
チームとして、持てるものを
おしまずに出せたかな・・と、
お客さまはもちろん、すべての
スタッフにも感謝しております。
 
みなさま、機会がございましたら、
是非、足をお運び下さい。
きっと、お買い物の楽しさを
実感いただけると思いますし、
ほんの少し、お店作りに関わった
全ての人たちの思いを感じて頂けると
うれしく思います。
ちょっと押し売りですいません・・。
 
明日から、またがんばりたいと思います!

 

ふくろ文字。

2012-09-07
 

 
こちら、友人の依頼で、
バンドのロゴを作ってみました。
 
このフライヤーは、プロの写真家さんが
撮影からレイアウトまで仕上げて下さったのですが、
あまりのかっこよさに、ちょっと
気恥ずかしい感をおぼえています・・・。
 
元々、ステッカーにする予定で、
標識のようなマークと、
バンド名のロゴを配置したのですが、
ベースが白だったので、ロゴは黒文字にしてあります。
 
余談ですが、スカルの鼻にささっているのは、
青唐辛子(プルコッチ)です。
彼らの希望によるレイアウトですが、
このずっこけ感が逆にかっこいい・・というと、
ほめすぎでしょうか・・。すいません。
 
さて、本題は、黒文字のロゴです。
よく見ていただくと、文字の周りに
白い線が入ってるのが、おわかりでしょうか?
写真家さんが入れて下さったのですが、
この線は、"くくり線"といいます。
そして、くくり線が入った文字を、"袋文字"といいます。
 
白地に黒文字などの場合は、当然、必要性はありませんが、
写真などの上に重ねる場合は、部分によって
下地の色目が変化するので、文字がはっきりしない場合が
あります。
それを解消するため、このようにくくり線を入れます。
(TVのテロップなども、よく見ると入っています。)
 
一般のサインの場合でも、袋文字はよく使用されます。
もちろん、デザインとして、よりかわいくなったり、
アイキャッチ効果を上げたりということもありますし、
ウィンドーディスプレイなどで、色(光)の変化が
ある場所にサインを入れる場合などにも使用されます。
(ちなみに、ガラス面は、淡色の方が目立つ場所と、
濃色の方が目立つ場所があり、それも光で変化する事が
よくあります。)
 
たとえば、赤地に黒文字を入れると、迫力はありますが、
判読はしにくくなります。
赤提灯などの場合は、赤色が光になりますので
問題ありませんが、光らない赤地となると、
とたんに見えにくくなってしまう場合があります。
そういう時に袋文字を使っていただくと、
がぜん、訴求力がUPする事があります。
 
これらを踏まえて、さりげなく袋文字を使用して下さった
写真家さん、さすがすぎです・・。
実は、私もよく知っている方なのですが、
次回は、「ふくろもじ」をテーマに、
朝まで語り尽くしたいと思います。
 
・・はい。また、飲みに行く言い訳です・・。
 
 
 

 

セルフアップグレード。

2012-09-04
 
いよいよ9月となりました。
猛暑も少しずつおとなしくなるのかと、
期待と若干の寂しさで、やや複雑です。
 
とはいえ、まだまだ日中の暑さは
すさまじく、先日も近所のプールに
涼をとりに出かけました。
近所とはいえ、歩くと30分ほどかかるその地に
たどり着いた頃には、からだがとろけて、
マ○クシェイクになった気分でした・・。
 
そういえば、のどもかわいたなぁ・・などと
思っていると、見計らったかのように
正面にファストフードのお店が・・。
ためらうことなく注文カウンターの列に並び、
大きな声で、「シェイク下さい!!」と叫ぶはずが、
なぜか、「バーガーセット下さい!!」と
叫んでいました・・。
「お飲物は・・?」と聞く店員さんには、即答です。
「コーラ、大!!」
 
・・・。
 
なぜ、セルフアップグレードしたのか、
自分でもわからなかったのですが、
列にいる間に、目の前に貼り出されていた
ポスターをながめていた事を思い出しました。
おそるべし、刷り込み効果・・・。
 
視覚に訴えることの大切さを、
我が身を削って(削ってませんが・・)
体験したのでした。
 
訴求を目的としたサインやP0Pなどを
制作させていただく事も多いのですが、
より効果的であるよう、考えて、丁寧に
制作したいと思います。
 
みなさま、セルフアップグレード、歓迎です!
 

 

定番。

2012-08-16
 
非常に暑い日々が続いたかと思うと、
いきなり凄まじい雨が降ったり・・と、
なかなか天候が不安定なこのごろですが、
みなさま体調はいかがでしょうか?
 
私はお盆で田舎にお墓参りに行ったのですが、
これがけっこうな山歩きで、
山の麓に車を停めてからの道のりは、
まずまず気合いを入れないと
途中棄権しそうな勢いでした・・。
 
なんとかたどり着いた墓前で
お線香に火をつけていると、
前日のアルコールのせいでしょうか、
特大の蚊が数匹、襲いかかってきました。
ふたたび、大汗をかきながら車に戻った時には、
自分で見てもかわいく思えるほどの
ぷっくりとした虫さされが
数カ所、できあがっていました・・。
 
近くのドラッグストアに駆け込んで、
迷わず「○ヒ」を購入し、
これでもかっ!とぬりぬりしますと、
いっきに事態は沈静化へと向かいました。
 
薬の威力って、すごいですね。
 
少々のことは、気合いか鈍感力のいずれかを
駆使してやり過ごす私ですが、
今回はあらためて定番商品のすごみを感じました。
 
オリンピックも終わってしまい、
じゃっかん、現実社会に引き戻された感も
なきにしもあらず・・ですが、
なにもない日常を大切に、
でも、日々を精一杯過ごす事で
いい事も悪い事も積み重ねていきたいと
思っています・・。
 
大伸プラスチックは本日、8月16日より
営業しております。
お問い合わせはお気軽にご連絡下さい。
弊社が皆様の定番となり得ますよう、
全力で、でも慌てずにお迎えしたいと思います。
 
目指すは、「○ヒ」です!!
・・・いえ。けっして、太りたいわけでは
ありません。
・・・ぶひ。
 

 

書体。

2012-07-30
 
先日、勘亭流という書体の大家が
テレビに出ていらっしゃいました。
 
今ではパソコンのソフトにも入っている事が
多い書体ですが、さすがに一文字、一文字
心を込めて書かれている姿を拝見しますと、
あらためてすごい芸術だなと思いました。
 
最近はめっきり少なくなってきましたが、
私が仕事を始めた頃は、いわゆる書き文字職人さんが
それなりにいらっしゃって、
よく書いていらっしゃるところを
見学させていただきました。
 
今でも、たまにシャッターなどに書くような
ご依頼をいただきますが、やはり
職人さんの手仕事ならではの味があって、
個人的には楽しいお仕事のひとつです。
 
勘亭流の話に戻りますと、
この書体が太い線で構成されているのは、
なるべく隙間をなくすことで
興業も空席が少なくなるようにという
験を担いでいるそうです。
 
さらに、角をなくして丸く書き上げるのは、
無事に興業できるように・・との思いだそうです。
 
文字やロゴというのは、人で言うと
洋服や髪型など、外見の部分であるかもしれません。
大切なのは中味・・という考えもあるかもしれませんが、
自分自身を理解した上で、過不足の無いスタイルを
まとっていらっしゃる方をお見かけすると、
やはり、憧れます。
 
パソコンやケータイなどの普及とともに、
フォントの世界も急速にひろがりましたが、
思いを持ってものを選び、作っていきたいと
あらためて感じました。
 
自身を表現する術を心得ているって、
かっこいいと思います。
そういう意味で、目指すべきはやはり、
今くるよ師匠かと・・・。
 
・・・ついていきます・・どやさ・・。
 

 
 
 
2012-07-06
 

 
この写真、車に乗られる機会がある方だと、
見かけた事があると思います。
年間を通じて、制作のご依頼をいただく製品のひとつです。
 
・・・あれっ? と思われた方、するどすぎます・・。
 
実は、「電」の文字、あめかんむりのようで
あめかんむりではありません!
あめかんむりがあめかんむりでないとは・・って、
早口言葉みたいになってきましたので、
ここらでやめておくことにします。
 
はっきりと理由をお聞きした訳ではないのですが、
ある程度の速度で走っていると、
文字が正しいかどうかよりも、
判読できるかどうかの方が重要なので、
あえて点を省略されているのでは?と勝手に解釈しています。
 
サインの判読には、1.5秒から2秒までで理解できるのが
理想的とおっしゃる方もいらっしゃいます。
 
ちょっと意味合いは違いますが、
鉄工所などの看板で「鉄」という文字を
「失う」ではなくて「矢」と書いていらっしゃる物も
よくお見かけします。
理由はいわずもがな・・ですよね?
 
特に気にしていないと、なかなか気づかない
ところではありますが、サインや看板は
人に何かを伝える事が第一の使命なんだなぁと、
あらためて考えさせてもらいました。
 
皆様の思いを伝えるべく、日々、看板の
制作や取付けに走り回っておりますが、
非常電話をかけないといけないような事態にならないよう、
安全運転で参りたいと思います・・。
 
 
  2012-07-06
 

 
この写真、車に乗られる機会がある方だと、
見かけた事があると思います。
年間を通じて、制作のご依頼をいただく製品のひとつです。
 
・・・あれっ? と思われた方、するどすぎます・・。
 
実は、「電」の文字、あめかんむりのようで
あめかんむりではありません!
あめかんむりがあめかんむりでないとは・・って、
早口言葉みたいになってきましたので、
ここらでやめておくことにします。
 
はっきりと理由をお聞きした訳ではないのですが、
ある程度の速度で走っていると、
文字が正しいかどうかよりも、
判読できるかどうかの方が重要なので、
あえて点を省略されているのでは?と勝手に解釈しています。
 
サインの判読には、1.5秒から2秒までで理解できるのが
理想的とおっしゃる方もいらっしゃいます。
 
ちょっと意味合いは違いますが、
鉄工所などの看板で「鉄」という文字を
「失う」ではなくて「矢」と書いていらっしゃる物も
よくお見かけします。
理由はいわずもがな・・ですよね?
 
特に気にしていないと、なかなか気づかない
ところではありますが、サインや看板は
人に何かを伝える事が第一の使命なんだなぁと、
あらためて考えさせてもらいました。
 
皆様の思いを伝えるべく、日々、看板の
制作や取付けに走り回っておりますが、
非常電話をかけないといけないような事態にならないよう、
安全運転で参りたいと思います・・。
 
 
  2012-07-06
 

 
この写真、車に乗られる機会がある方だと、
見かけた事があると思います。
年間を通じて、制作のご依頼をいただく製品のひとつです。
 
・・・あれっ? と思われた方、するどすぎます・・。
 
実は、「電」の文字、あめかんむりのようで
あめかんむりではありません!
あめかんむりがあめかんむりでないとは・・って、
早口言葉みたいになってきましたので、
ここらでやめておくことにします。
 
はっきりと理由をお聞きした訳ではないのですが、
ある程度の速度で走っていると、
文字が正しいかどうかよりも、
判読できるかどうかの方が重要なので、
あえて点を省略されているのでは?と勝手に解釈しています。
 
サインの判読には、1.5秒から2秒までで理解できるのが
理想的とおっしゃる方もいらっしゃいます。
 
ちょっと意味合いは違いますが、
鉄工所などの看板で「鉄」という文字を
「失う」ではなくて「矢」と書いていらっしゃる物も
よくお見かけします。
理由はいわずもがな・・ですよね?
 
特に気にしていないと、なかなか気づかない
ところではありますが、サインや看板は
人に何かを伝える事が第一の使命なんだなぁと、
あらためて考えさせてもらいました。
 
皆様の思いを伝えるべく、日々、看板の
制作や取付けに走り回っておりますが、
非常電話をかけないといけないような事態にならないよう、
安全運転で参りたいと思います・・。
 
 
  2012-07-06
 

 
この写真、車に乗られる機会がある方だと、
見かけた事があると思います。
年間を通じて、制作のご依頼をいただく製品のひとつです。
 
・・・あれっ? と思われた方、するどすぎます・・。
 
実は、「電」の文字、あめかんむりのようで
あめかんむりではありません!
あめかんむりがあめかんむりでないとは・・って、
早口言葉みたいになってきましたので、
ここらでやめておくことにします。
 
はっきりと理由をお聞きした訳ではないのですが、
ある程度の速度で走っていると、
文字が正しいかどうかよりも、
判読できるかどうかの方が重要なので、
あえて点を省略されているのでは?と勝手に解釈しています。
 
サインの判読には、1.5秒から2秒までで理解できるのが
理想的とおっしゃる方もいらっしゃいます。
 
ちょっと意味合いは違いますが、
鉄工所などの看板で「鉄」という文字を
「失う」ではなくて「矢」と書いていらっしゃる物も
よくお見かけします。
理由はいわずもがな・・ですよね?
 
特に気にしていないと、なかなか気づかない
ところではありますが、サインや看板は
人に何かを伝える事が第一の使命なんだなぁと、
あらためて考えさせてもらいました。
 
皆様の思いを伝えるべく、日々、看板の
制作や取付けに走り回っておりますが、
非常電話をかけないといけないような事態にならないよう、
安全運転で参りたいと思います・・。
 
 

 

非常電話。


  2012-07-06
 

 
この写真、車に乗られる機会がある方だと、
見かけた事があると思います。
年間を通じて、制作のご依頼をいただく製品のひとつです。
 
・・・あれっ? と思われた方、するどすぎます・・。
 
実は、「電」の文字、あめかんむりのようで
あめかんむりではありません!
あめかんむりがあめかんむりでないとは・・って、
早口言葉みたいになってきましたので、
ここらでやめておくことにします。
 
はっきりと理由をお聞きした訳ではないのですが、
ある程度の速度で走っていると、
文字が正しいかどうかよりも、
判読できるかどうかの方が重要なので、
あえて点を省略されているのでは?と勝手に解釈しています。
 
サインの判読には、1.5秒から2秒までで理解できるのが
理想的とおっしゃる方もいらっしゃいます。
 
ちょっと意味合いは違いますが、
鉄工所などの看板で「鉄」という文字を
「失う」ではなくて「矢」と書いていらっしゃる物も
よくお見かけします。
理由はいわずもがな・・ですよね?
 
特に気にしていないと、なかなか気づかない
ところではありますが、サインや看板は
人に何かを伝える事が第一の使命なんだなぁと、
あらためて考えさせてもらいました。
 
皆様の思いを伝えるべく、日々、看板の
制作や取付けに走り回っておりますが、
非常電話をかけないといけないような事態にならないよう、
安全運転で参りたいと思います・・。
 
 

 
 

夏風邪。

2012-06-22
 
梅雨真っ盛りですね・・。
 
私の住む地域も、雨まみれでした。
気温もあまり上がらなかったようですので、
みなさま、夏風邪にはじゅうぶんご注意下さい・・。
 
そういえば、「馬鹿は風邪引かない」と言いますが、
これって、引かない訳じゃなくて、
馬鹿だから引いた事に気がつかない・・
ということなのだそうです。
 
・・そんなヤツ、おらんやろ・・なんて、
こだま・ひびき師匠のようなツッコミをしたくなるのは
わたしだけでしょうか・・。
 
家のトイレに、温水便座を採用しています。
節電が叫ばれる昨今、熱物の電力は大きいので、
春から秋にかけてはコンセントを抜いているのですが、
昨晩、若干寝ぼけ眼でトイレに立ちました。
最近、徐々にサウナ化していたトイレに入り、
勢いよく(?)座ったところ、思いのほか便座が
冷たくなっていました。
小さくジャンプした後、
「今年もそろそろ暖めないとなぁ・・」などと、
ぼんやりした頭で考えていました。
その後、カレンダーをながめていて、
「んなやつ、おらんやろ・・」って
小声でつっこんでおきました・・。
 
・・・いえ。風邪をひいたときは、自分でわかります!!
 
大伸プラスチックでは、看板灯のLED化や
窓ガラスへの熱遮断フィルム施工なども
承っております。
お気軽にお問い合わせ下さい。
 
けっして風邪は引いていませんが、
なぜか鼻水がとまらない担当、フクダでした。
ぐずっ・・・。

 

深く、広く。

2012-06-14
 
大阪で、毎年恒例のサインエキスポが開催されております。
これは、サイン業界に関わる資材や加工機械などの情報や技術を
一度に勉強できる貴重な機会です。
 
残念ながら、東京圏で開催されているものほどの規模には
及びませんが、情報は自ら取りにいく事が当たり前に
なりつつある時代の中で、これはこれで意味のあるものだと
思っています。
 
サッカーの日本代表が、ここ数年でかなり実力アップしたと
言われていますし、私もそう思います。
色々な方の個人的な努力が大きいのは、その通りだと思いますが、
子供たちに向けてサッカー教室を丁寧に開いたり、
テレビなどで、海外や国内のトップレベルのプレーを、
情報として取りやすくなったのも一因ではないかと思います。
まずは、「知る」事って大切だと思います。
 
お仕事的にも個人的にも、やみくもに手を広げるのは
ある意味、リスクを背負う事につながりやすく、
(もちろん、それが悪い事とは思っていません。)
むしろ、深める事を大事にしたいと思っています。
深めた結果、広がっていた・・というのが
理想だと感じています。
 
ちょっと、抽象的ですいません・・。
 
深く掘りすぎて埋まってた・・とならないよう、
周りはしっかりと固めながら、
進んで行きたいと思います。

 
 

 
象徴。
2012-05-22

 
いよいよ、東京スカイツリーが開業しました。
 
なんと、634mだそうです!
個人的には、あまりタワーや高層ビルなどに
深い関心を持っている訳ではありませんが、
東京、日本の象徴として、新しいものが誕生した事は
喜ばしいと思っています。
 
弊社も微力ながら、東京ソラマチの数店舗に
関わらせていただいたこともあり、
盛り上がりが長く続いてくれることを
期待しています。
 
以前に読んだ本によりますと、
このタワーの演出照明はライトアップではなく、
実は、上から下向きにライトダウンしているそうです。
LEDの光の直進性のおかげで、
上から照らしても周辺への広がりをコントロールできるし、
その方が効率的なのだそうです。
・・・何か、トリビア系になってきました・・。
 
新しい技術や素材も、きっと満載なのでしょうが、
何よりもそういった発想の転換で生まれるものに
非常に興味をそそられます。
 
我々が扱うマテリアルにも、新しいものが
次々と生まれますが、安定供給や価格面などの問題で
なかなかメジャーになりうるものは少ないと思います。
それらも大切ですが、今ある素材や技術を工夫する事で、
何かをご提案できればいいなと、日々、無い知恵をしぼっています。
 
少しずつでも、怠けずに積み重ねる事で、
いつかは634をこえられると信じて、
歩いていきたいと思います。
 
・・・何の目標か、自分でもよくわからなくなってきました・・。
 

 
 

 
スーパードライ。
2012-05-14
 
少しずつ、流れる汗を気にする感覚を
思い出す季節になってきました。
 
ちょっとさっぱりしようと、散髪に行ったのですが
その前に立ち寄った、あるお店の方に
「これから、どこか行かれるのですか?」と聞かれ、
「散髪して、さっぱりと・・」と言いかけて、
ハッとしました。
その方、まるっきりさっぱりとした頭をされていました・・。
 
「うらやましいです・・」と言われ、あわてて
「いや、むしろこちらの方がうらやましいです・・」と
本心で言ったのですが、気を悪くされたのでは・・と、
かなり心配していると、
「でも、この頭だと温度や湿度がだいたいわかって
 便利です。」と、ユーモアまじりに言ってくださいました。
そのお気遣いに救われながら、実際、そういうある種の
センサーみたいな機能も、確かにあるのでは・・と思いました。
 
散髪屋さんでは、シャンプーやマッサージをしてもらいながら、
思う以上に敏感な頭の感覚をじっくりと味わいました。
 
そのあと、触られている感覚がしないのに、
魔法のように見事に仕上げられていく髪型を見ながら、
人の手や指が持つ精密なセンサーとしての機能を実感しました。
 
我々が何かを作る際にも、もちろんこれらの機能を
最大限に使う事が大切だと思いますし、
どこまでも敏感な感覚を身につけられるように
鍛錬する気持ちが大切だと思っています。
 
そして、それらを見たり、触れたりしていただく方々の事を
常に思い浮かべながら、制作や取付けにあたりたいと思います。
 
さっぱりしているのにコクもキレもある、
そんな職人さんを目指したいと思います。
 
・・・いいえ。ビールの宣伝ではありません・・。
 

流れる・・。
2012-04-27
 

 
GWに関東の某有名プールで開催されるライブイベントに向けて、
グラフィックを設営してきました。
 
この円形ステージのようなもの、実は直径が
12mくらいあります。
内部に巨大なプロペラが内蔵されていまして、
流れるプールの水流を創り出します。
 
夏の間は通して設置してありますので、
泳がれるお客さまの安全面や
グラフィックの見せ方、強度の点など、
設計には苦心しましたが、
イベントが盛り上がってくれればいいなと、
心から願っています。
 
我々が設営している間、係の方たちが
プールを清掃していらっしゃいました。
主任の方は一見、お話しづらい方かな?(すいません)と
お見受けしていましたが、いろいろとお気遣いをいただき、
お互いの作業がスムーズにいくように、
細やかなご配慮をいただきました。
 
こちらのプールのように、作業も流れるように
行う事ができ、本当に感謝しております。
 
現場では様々な業種の方と同時作業になる事があります。
業界用語では「取り合い」などと表現しますが、
今回のように「ゆずりあい」という気持ちで、
余裕を持った作業を心がけたいと思います。
そういった余裕が生み出す+αの心が、
品物にも、仕上りにも大きな違いを生み出すと
実感しています。
 
可能な限り、しっかりとした準備をして、
ひとつひとつのお仕事に取組みたいと思います。
 
 

全力。
2012-04-11
 

 
演出照明のすごみを体感させて頂きました。
 
この写真は、某アトラクション施設内に設置した
アクリルパイプのものですが、
総高さはほぼ3mあります。
これにマットのシートを貼って、
中のLEDがワンクッションおいて見えているというものです。
 
このLED、大音響で流れる様々な音楽に合わせて
色を変えたり、光が流れたり、点滅したり・・と、
それは見事にコントロールされています。
 
設置の作業中、リハーサルを通してらっしゃったので
会話には困りましたが、楽しく作業させていただきました。
 
ゴールデンウィークに向けて、関東で開催されるイベント用に
グラフィックのお仕事を控えています。
こちらもアーティストの方々が、ライブを行われる予定ですが、
空気をまとめられるようなお仕事ができればいいなぁ・・と、
タイトなスケジュールにやや焦りながらも楽しみにしています。
 
いろいろなお仕事で、いろいろな人たちと出会い、
いろいろなものを作らせて頂きますが、
持てる知識と技術とスタッフを惜しまずに注ぎ込んで、
全力でお迎えしたいと思っています。
 
・・まずは、風邪を治したいと思います。・・ぐずっ。
 

 
五感。
2012-03-29
 
以前、「カメとepilogue」というコラムで、
私の事を "ガラパゴスのカメ" と書きましたが、
ついにカメもスマホを持つ事となりました。
 
スマホは、電話もできるパソコン・・と聞いていましたが、
できる事の多様さに、今さらながら驚いています。
技術の進歩・・と言うと、ありきたりな表現ですが、
数十年前に初めて手にした「移動電話」が、
ふと頭をよぎります・・。
何か、気になった事をすぐに検索するのも、
音声認識などでかなり楽にできるようになり、
それに慣れすぎる事を危惧しながらも、
便利に使わせてもらっています。
 
少し話が変わりますが、
「五感を研ぎすます」という表現が好きです。
全ての神経を最大限集中している様が、
見事に表されているように思います。
「ここ!!」という時に、この言葉を念じると、
いやでも集中力が高まる気がします。
 
ふと、「五感」って何だっけ?と思ってしまいました。
「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」は、思い出せたのですが、
これ、「五覚」じゃないですか? などという邪念に
心を支配されてしまいました・・。
明らかに、修行の足りない青二才状態です・・・。
 
えーっい、検索くんだぁ! と、自分の未熟さを
ごまかすように、スマホさんの音声認識に
「五感! 」と叫んだところ、応えは
「ハイ。・・・。オカンの連絡先デス。」
 
・・・・・。
 
私は、たいていの物は最新モデルよりも最終モデルが好きです。
改良を重ねたものの完成度に、最新のものは勝てない事が
多いと思うからですが、それだけではブレイクスルーが
起きにくいのも事実だと思います。
両者がないと、物事はバランスよく発展しないと
思っていますが、すぐにできる改良は
躊躇せずにやるべきだと考えています。
 
まずは、母親の登録名を変えようと思います・・。
 
 
 
 
 

照明とサイン 。
2012-03-22
 
会社の近くで、高校の後輩君が飲食店をしています。
ときどき立ち寄らせてもらうのですが、
お店の看板や、時には内装に至るまで、
まるで私の実験室のようにさまざまな物を
勝手に作っては持ち込んでいます・・。
 
もちろん、依頼をもらって作る事もあるのですが、
友人の設計士さんが大阪を離れてからは、
どのように作るかなどはほとんど私の独断です・・。
 
初めて作った物は、置き看板でした。
10年近く前だと思いますが、さすがに
アンティークなものになってきました・・。
数年前に新しい看板も作ったのですが、
いまだに初代も大切に置いてくれています。
 
昨年来、入口のドアにある丸窓に、
新しいサインを入れたいという事で
お話をもらっていましたが、先日、
ようやくできました。
(3ヶ月ごしになってしまってごめんなさい・・。)
 
見た目は少しおっかないけど、でかくて優しい後輩君の
人柄をちょっとだけ表現できれば・・と思って、
ロゴを考えました。
ちょっと色の入ったタペシートを抜文字して貼ったのですが、
店外の照明が計算外にうまく当たって
演出照明のシャドウサインのようになりました!
 

 
照明とサインの関係は、思っている以上に
大切な要素だと認識していたつもりでしたが、
あらためて色々な可能性を感じました。
 
彼のお店の提灯も作らせてもらいましたが、
彼のアイディアで白提灯に赤電球という、
すこし洒落た物です。
 
・・今宵もお洒落赤提灯で癒されたいと思っています・・。

 
自販機のよろこび。
2012-03-14
 
近所に、飲料自販機があります。
 
歩いて1分圏内に数台あるのですが、
飲み物のブランドにもさほどこだわりの無い私は、
中でも、若干お値打ちの自販機で買う事がよくあります。
 
このお値打ち君、当たり付きのスロットが内蔵されていまして、
購入と同時にピピピ・・と、デジタル数字が踊ります。
・・でも、この数字ダンスが、かなり長いのです・・。
くじ運とは無縁の私は、たいてい、彼に運命を決められる前に
ぬくぬくのコーヒーなどを手に、その場を立ち去ってしまいます。
(名残惜しそうに見届けるのが、恥ずかしいというのもあります・・。)
 
今朝、お隣のガラス屋の職人さんが、お値打ち君でコーヒーを
買っていらっしゃいました。
少し、お話ししている間に、聞き慣れない音楽が・・。
 
職人さん :「うわっ! 当たった!」
私 : 「うわっ! 当たった!」
 
・・我ながら、オウムかと思いました・・。
 
好きなのを押すように言われ、焦った私は、
なぜか一番甘そうなものを押させて頂きました。
・・小さな幸せが、大きな喜びだと思いました。
 
現場でサインを取付けする際に、図面に位置が出ている事も
もちろんありますし、設計者様やお店の方が現物を見ながら
決定される場合もあります。
時には、我々にお任せいただく場合もあります。
お任せいただいた場合には、基準にするポイントが
いくつかありますが、最終的には、そこにつけて
気持ちがいいかどうか・・ということも、大切にしています。
 
数字ダンスはもう少し短い方が、気持ちいい・・と思っていましたが、
より大きな喜びを味わってしまった今となっては、
基準の見直しが必要かと、少し悩んでいます・・。
 
・・はい。昔のあだ名は「おおげさ君」でした・・・。
 

 
花粉症。
2012-03-05
 
3月になりました。
とがっていた空気も、若干、丸くなってきたように感じます。
 
この時期は、いろいろなお店も、春に向かって
改装や新商品の展開などで大忙しとなることが多く、
私どもの業界も活気に満ちあふれています。
 
弊社も、おかげさまで様々な案件に関わらせて頂いており、
某娯楽施設の新アトラクション装飾、アパレルメーカー様や
時計メーカー様のブランド展開、飲食店舗様の
ディスプレイやサイン制作など、多岐に渡るお仕事を
承っております。
 
・・・マラソンで言うと、心臓破りの坂道・・という感じですが、
ここが、能力と根性の見せ所 ! と、へっぴり腰ながらも
走り回っています。
 
春に花咲く事を願って、いま一度、丁寧な仕事を
心がけたいと思います。
 
・・はい! 花粉症なんて怖くありません!!(ぐすっ・・)
 
 

 
かど丸。
2012-02-21
 
金物などを曲げる際の加工方法のひとつに、
シカル曲げというのがあります。
 
これは、曲げた部分のエッヂ(ライン)を、
よりシャープにするための方法で、
事前に内側に溝を彫っておく・・というものです。
曲げる箇所の肉厚を薄くしておく事で、
Rのつき方が小さくなり、いわゆるピン角に近い仕上りになります。
シャープなエッヂになる反面、強度が落ちますので、
内部の構造や用途には注意が必要です。
 
角というのは、曲げた角の他にも、
切り出した角(出ズミ)や切り抜いた角(入りズミ)など、
いろいろありますが、この部分の処理に少し気を使ってあげると
見た目の変化以外に、長持ちの秘訣になったりもします。
 
この理屈で、大根やジャガイモを煮るときに、
ちょっと面取りしてあげると、煮くずれしにくくなったりします。
(by 土井勝先生・・。)
 
・・・すいません。また、話がずれました。
 
フロアグラフィックスという、床面にサインを入れる作業を
控えているのですが、専用のラミネートをかど丸にすることで、
簡単に剥がれないように工夫して、施工にあたりたいと思います。
 
最近、前屈に抵抗感があり、誰かがシカルを入れてくれないかと、
品物よりも施工に不安を覚えています・・。
 
 

 
ムチャぶり。
2012-02-17
 
既存のウィンドーなどに、シートやフィルムを貼らせて頂く事があります。
 
普段はなかなか入れなかった場所に、改装などで
新たにそういった施工をさせて頂く事もあるのですが、
お掃除が仕事の半分を占める・・という事もあります。
 
内装仕上げの世界には、美装屋さんがいらっしゃいます。
サイン屋は、美装屋さんと同時作業がよくあるのですが、
そういった時のために、現場でご一緒する際は
汚れの取り方や効率よく作業する方法などを
しつこくうかがったりします。
(・・お仕事の邪魔をしてすいません・・。)
 
アクリルの清掃方法もよく聞かれるのですが、
基本的には、水に中性洗剤(食器洗いに使う洗剤)を
数滴たらしたような希釈洗剤をご使用いただく事を
お勧めしています。
静電気を防止する薬剤などもあるのですが、
使用方法を誤ると、せっかくのアクリルに
クラック(ひび割れ)が入ってしまう場合があります。
 
私が仕事を始めた頃、数百本作らせて頂いたトーメイアクリルの
ディスプレイ部材を、知らずに静電気防止剤で拭いてしまい、
全てにひびが入った事もあります。
・・職人さんたちやお客さまとの信頼関係にまで、
クラックが入りそうになりました。
(その後、徹夜で再制作しました・・。)
 
最近は清掃道具や清掃剤もさまざまな種類の物が
ありますが、取り説を熟読し、サンプル実験をした上で、
いい物は怖がらずに使って行こうと思います。
 
個人的には、「脳内クリーナー」などができると、
非常にありがたいと思っています・・。
(小○製薬さんか、ドラえもんあたりに期待したいと思います。)
 
 
 
 

 
ゾウの目、アリの目。
2012-02-09
 
旅行が好きで、ちょっとしたスキがあれば
どこかにふらっと出かけます。
 
色んな場所に行きましたが、印象に残っているのは
キレイな風景や名物と言われる銅像などよりも、
そこで会った(あるいは見かけた)キャラのある人や物だったりします。
 
美味しい食べ物に出会う事もありますが、たとえば
お店の雰囲気が、お料理をより美味しくもしてくれますし、
残念ながら、逆の場合もあります。
 
けっして、かっこよかったり、お洒落な感じというだけではなく、
様々なキャラクターに合った空気を創る・・というのは、
お店の場合はひとつの大切なファクターではないかと思います。
 
ネットやTVショップを否定はしません。
時間が貴重な方やご病気の方、ご高齢の方などには、
とても意義ある選択肢だと思いますし、
経費を切り詰めて安価な物を提供されるには、
そのための努力も計り知れないと思います。
 
ただ、せっかくFace to Faceのやりとりがあるならば
それを出会いの場所と捉えて、スムーズな空気の流れを
演出できる雰囲気作りを、サインやディスプレイで
お手伝いできれば・・と思います。
 
日々、制作図面を描いたり、実制作に追われていると、
ついついアリの目に陥りがちですが、
おっきなゾウの目も忘れないように心がけたいと思います。
 
・・申し訳ありません。
 ゾウの目も小さいとかのツッコミは承っておりません・・。
 
 
 

 
1/1000ミリの誇り。
2012-02-01
 
先日 テレビで、楽器のフルートを制作されている方の
番組を見ました。
高名な方だそうで、その制作風景も紹介されていましたが、
1/1000ミリ単位で指のあたりなどを調整されているそうです。
 
・・・1/1000ミリ・・(微)。
 
そのこだわりもすごいと思いましたが、その単位を調整できる
部材があることもすごいと思いました。
 
イタリアの壁画などを修復する際に、日本の和紙が
使用されているというお話も聞いた事があります。
ある和紙を壁画にかぶせて、特殊な液体を塗ると
汚れなどがきれいにはがせるそうです。
 
金箔や銀箔など、金属をひらひらに(・・表現がヘタですいません・・。)
する技術や、和紙などの紙漉など、
昔から受け継がれてきた日本の技術力とは、
本当にすごいものだと思います。
 
弊社でも、かなり微細なサインやアクリル製品を
お受けする場合がありますが、
日本の技術人としての誇りを胸に、
製品に向き合いたいと思います。
 
1/1000ミリとは言えませんが、たとえ1/10ミリでも、
心は簡単に折れないように、がんばりたいと思います。
 
 

ピント。
2012-01-25
 

 
旅先で見かけたウィンドーディスプレイです。
 
何屋さんか、おわかりになりますか?
 
・・・はい。メガネ屋さんです。
 
シンプルだけど、線と面と奥行きの構成にセンスを感じる、
いいディスプレイだなぁと思います。
 
最近はインクジェット出力が発達してきて、
グラフィックで様々な表現ができるようになりました。
弊社でも年々、グラフィックのお仕事は増えていますし、
その表現力の持つ可能性は、ソフト的にもハード的にも
まだまだ発展するだろうと思います。
一方で、3Dを"3D的"に表現する限界というのもあると思います。
 
・・つまり、例えばTVや映画などでは3Dがうたわれていますが、
それらはモニターという平面的なものにリアルな奥行きを与えるために
発生したものであって、実際の3Dの世界で逆に平面的な表現方法を
あえて選択した上で、3D的に表現するという、若干難しい事に
なっている場合も、中にはあると思います。
 
決して、グラフィック出力を否定している訳ではありません。
写真やグラデーション、多色のものなど、かつては金額的に
採用が難しかったものが比較的ご予算をかけていただかなくても
表現できるようになってきていますし、
スペースの問題や安全性など、現実的に考慮されるべき事もあります。
それらをふまえて、かつては出来なかった事が出来るようになってきているのは、
むしろ、素晴らしい事だと感じています。
 
ただ、新しいものが古いものにとって代わるだけではなく、
増えた選択肢のひとつと捉えて、上手に取り入れるという感覚を
忘れないようにしたいと思います。
 
・・メガネ屋さんだけに、ぼやけていたピントをあわせてくださいました・・。
 
 
 
 
 
 
 

 

わがままなアクリル(?)

2012-01-18
 
アクリルは加工性が良く、基材・仕上げ材としての
強度と美しさを兼ね備えた、優れた材料だと思います。
しかしながら、欠点もやはりあります。
 
たとえば・・・
まずは熱や水分による伸縮や反りの問題です。
構造力学的な対処ができている箱物や曲げ物、
切文字などの場合はそれほど気にする必要はありませんが、
板として使用する場合はそれらが問題になることがあります。
 
屋外看板の板面として使用する場合は、南向きかどうか、
灯具の種類や数量、灯具からの距離なども考慮する必要がありますし、
熱抜き用の穴と空気取り込み用の穴の関係なども
考えないといけません。
これらの前提として、アクリルを固定しない事が大切になってきます。
つまり、窓と同じように、溝を作ってはめ込む感じの作りです。
ねじ止めやボンド接着などで、板を部分的に固定してしまうと、
そこだけが伸びなくなるために、全体として反ってきたりします。
サイズなどにもよりますが、ある程度、
自由に伸縮させてあげることも大切だと思います。
 
また、最近少しずつ認識されてきた、アウトガスという問題があります。
これは、アクリルに限らず、全ての有機物質は真空下でガスを発生する
という問題です。
具体的には、アクリルに、ある種のガラスフィルムや
メッキされたフィルム(鏡面やヘアーラインなど)を貼ると、
徐々にじんましんのような気泡が現れる現象です。
通常のフィルムと違い、これらのフィルムを貼ると
貼った部分が真空になるために、この現象が発生します。
(これも諸条件によっては、ほぼ発生しない事もあります。)
つまり、存分に息をさせてあげる事が大切だと思います。
 
弱点を知って、事前に対処する術を知る事って、大事ですね。
 
周りの力を借りて反りを抑える。
ある程度、自由にさせてあげる。
十分に息をさせてあげる。
 
・・・けっして、私個人の取り説ではありません。・・念のため。
 
 

 

♡。


2012-01-11
 
ある外国の方がおっしゃっていたそうですが、
日本って、祝日や記念日がとても多いそうです。
あまり、考えた事は無かったのですが、
そうかもしれません。
 
お客さまのご都合によって、日曜日や祝日に
工事をさせて頂く事もありますが、
年々、時計が早回りしているかのような感覚で
日々を過ごしていると、それらの所以は置き去りで、
ただ、ありがたく休ませて頂く事もしばしばです・・。
 
さきほど通りかかったケーキ屋さんのウィンドーには、
早くも"バレンタインデー"の文字と共に大きなハートマークが
描かれていました。
 
弊社でも例年、いろいろなハートマークを作らせて頂きます。
シートやアクリルを切り出したり、出力やシルク印刷、
3Dの造形などもあります。
頂いたネタをもとに、データを描かせて頂く事もあるのですが、
その度に感じるのは、ハートマークを機械的に描く難しさです。
 
フリーハンドで描くとあまり違和感がないのに、
なぜか機械的に描くと、どこかがいびつなんです・・。
ソフトの教科書的な本にもよく描き方が載っていたりしますが、
シンプルに見えて、実は複雑なRのつながりなんですね・・。
(グラフィックを勉強された方には常識的な事なのかもしれません。
すいません・・。)
 
それにしても、最初にこのマークを考えた人って、すごいですね。
 
弊社で切文字やアクリルの型切りなどをする場合は、
レーザーやルーターなどで機械的に行う場合と、
いわゆるミシンと呼ばれる糸鋸の類いで切り出す場合があります。
これらにもやはり一長一短がありますので、
見極めを誤らないように選択しながら作業にあたりたいと思います。
 
・・どの加工方法にしても、ハートはぎっしり詰め込みたいと思っています。
 
 

 

龍とprologue。


2012- 1- 7
 
新年、あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。
本年もよろしくお願いします。
 
辰年ですね。
先日、ある方がおっしゃっていましたが、
十二支の中で、龍が唯一、実在しないものだそうです。
言われてみれば・・。
 
人の想像力って、すごいですね。
実在しないものを干支に入れちゃうなんて。
でもきっと、龍というものにそれだけ魅力がある
という事だと思います。
 
・・カメも魅力的ですけど・・。
(あっ。カメ年はなかったですね・・。)
 
年末、社長から年賀状用に龍の絵を描くように言われました。
・・描き始めて、3分で断念しました。(早っ)
いったい、どう描けばいいのか、まったくわかりませんでした・・。
かわいく描けば龍の性格っぽくないし、
いかつく描けば私の性格っぽくないし・・。
GALLERYの龍の文字は、私なりの代案です。
龍は実在しなくても、光り輝く影を残して歩ければ・・という思いです。
 
何かが変わる事を期待するのではなく、
何かを変える集団でありたい。
そんな気持ちでこの一年に望みたいと思っています。
みなさま、今年もどうぞ、よろしくお願いします。
 
 
 

 

カメとepilogue。


2011-12-27
 
2011年も、いよいよあと5日ほどです。
みなさま、今年も大変お世話になり、ありがとうございました。
 
先日来、何人かの方々に携帯をお見せしたところ、
スマホではなくて驚かれました。
 
「あれ? まだスマホじゃないんですか?」
 
「はい。ガラパゴスです。
 しかも、進化のスピードで言うと、ゾウガメの仲間です・・。」
 
9月にこのホームページを立ち上げましたが、
まだまだわからないことだらけです。
失敗も、よくあります。
それでも、無理をせずに少しずつ勉強して、
確実に前に進んで行ければと思っています。
カメって、後ずさりは苦手ですので・・。
 
2012年が、みなさまにとって穏やかで、
素敵な年になりますよう、祈っております。
 
疑問、質問やご意見は、お気軽にご連絡下さい。
カメがウサギに勝つための原動力となります。
 
年内は最後のコラムになると思います。
あらためまして、本当にお世話になり、
ありがとうございました。
どうか、良いお年をお迎え下さい。
 

 

望年会。


2011-12-20
 
年末ですね・・。
 
先週来、いくつかの忘年会に参加させて頂きました。
規模はそれぞれですが、お仕事関係のものは
いろいろな業種の方とお話ができて、
とても良い刺激を頂けます。
 
太陽光パネルの設置に地方を飛び回る取付け屋さん、
造花とイルミネーションを組み合わせて
イベントを盛り上げる造花屋さん、
モーターショーなどの設営にご苦労されながらも
笑顔には充実感があふれているイベント屋さん・・。
 
「忘年会」とは、その年の苦労を忘れるために
催す宴なのだそうです。
 
私としては、来る年に希望を持って、また
目標を抱いて望むという意味を込めて、
「望年会」と勝手に捉えています。
 
苦労は忘れる事も大切ですが、忘れない事も
大切な場合があると思いますので・・。
 
せっかくいただいた良い刺激を活かしていけるよう、
しっかりとお仕事に励みたいと思います。
そして、しっかりと飲みたいと思います。
 
・・・決して、飲みたいだけのいい訳ではありません!!
 
・・・「全力否定=あやしい」という法則もありません!!
 
 
 

 

マットとグロス。


2011-12-13
 
「つや消し」と「つやあり」・・。
 
あまり意識しない事もありますが、けっこう深い選択肢だと思います。
 
アクリルにも様々な色のマット、グロスがありますが、
シートや塗装、ラミネートなどの仕上げにどちらを選ぶかで
印象が左右される場合も多々あります。
 
マットは落ち着いた雰囲気を出せますが、色の深みや鮮やかさを
出すのは、やや苦手だと言えます。
特に黒や濃色の場合は、少し白んでしまいます。
また、表面に微細な凹凸があるために、汚れが
ひっかかりやすく、ほとんどの車が「つやあり」なのも
そのためでもあると思います。
反面、映り込みが少ないので、サインの場合には
見えにくさを解消する面もあります。
 
グロスは深紅や漆黒のような深さを出すにはいいのですが、
マットとは逆で映り込みがあるため、特に照明などが反射すると
見えにくくなったりします。
グロスのコルトンフィルムなどはクリヤーのアクリルに挟むと、
レインボーという光輪現象が発生することもあります。
 
長所と短所は何にでもありますので、やはり、
使用環境や用途などを踏まえて選択できれば・・と思います。
 
ちなみに、個人的な好みは「半つや」です。
 
・・はい。好きな言葉は「玉虫色」です・・・。
 
 
 
 

 

ライトアップ。


2011-12-05
 
12月ですね・・。
 
昔、スキーを滑りに、毎年新潟の方まで出かけていました。
夜、静まり返った町で高く積もった雪を見ているのが好きでした。
しんとした暗闇に浮かぶ、月明かりに照らされた雪と、
混ざり気の無い空気が醸し出すオーラは、深く印象に残っています。
 
都会では、町の灯りや喧噪によって(それを否定するものでは
ありませんが)、残念ながらその風情を刻みにくい場面が多いように思います。
 
しかし、この季節になりますと、都会ではライトアップイベントが
各所で催されます。
これらのライトアップは、かつて私が感じた
雪や月明かりの役割を果たしているのでは・・と思ったりします。
つまり、見る人のバックグラウンドに応じて、
癒しや高揚感などを演出できるものではないかと思います。
 
例年、大型のクリスマスツリーなどのお手伝いをさせていただいていますが、
今年も、あるライトアップイベントに向けて、
LED内照のシンボルマークを制作させて頂く事になりました。
 
様々な苦しみを抱えた方々の心に、押しつけではない癒しを
お届けできるようなイベントになればいいなと、
願いを込めながら制作に励んでいます。
 
もの作りで、心を伝えるお手伝いができたら、なにより幸せです。
 

 

町工場。


2011-12-02
 
先日TVで、町工場の金物屋さんが数件集まって、
免震構造のテーブルを制作された番組を見ました。
 
お寺のご本尊様を奉られる台にされた事例も紹介されていましたが、
工夫をこらされた、素敵な仕上りでした。
 
アクリルはガラスの代わりとして使用される事もありますが、
それ自体が割れにくく、また割れてもガラスに比べると
比較的安全であると言えると思います。
しかしながら、地震や火災、台風などの際を考えると
できうる対策は取っておくに越した事は無いと思います。
 
もちろん、ポリカーボネイトなどの、衝撃にやたらと強い材料も
ありますが、加工の点ではやはり、アクリルに分があると思います。
 
いろいろな形でアクリルの新しい使い方をご提案できれば・・と
試行錯誤しています。
 
少しずつでもご紹介できるものがございましたら、
こちらのホームページでも掲載していきたいと思っています。
 
金物屋さんたちにも負けないように、
思いを込めたもの作りを実践していきたいと思っています。
 

 

ビフォーアフター。


2011-11-21
 
みなさん、お部屋のどこに時計があるか、思い浮かびますか?
 
以前、我が家の部屋のクロスを張替えてもらいました。
その時に、職人さんが掛け時計をいったん外してくれたのですが、
外した場所を測っておいて、張替えた後にそこに付箋をつけてくれていました。
 
「時計って、なんとなく目が場所を覚えているから、なるべく
 同じところに戻した方が落ち着いたりしますから・・」って。
 
・・・すばらしい!!
 
その通りだな、とも思いますし、そういう気遣いが何より素敵です。
 
店舗看板の場合は、フレッシュ感を保つために看板そのものを取り替えたり
ロゴを替えたりすることもありますが、お手入れの仕方によっては
少し、手を加えてあげると生き返る場合もあります。
 
大伸プラスチックでは、新規制作はもちろん、
看板やアクリル製品のメンテナンス、部分取り替えのご相談も承っています。
お気軽にご連絡下さい。
 
クロス職人さんに負けず、気遣いのある仕事を心がけたいと思っています。
 
 
 
 
 

 

見える看板。


2011-11-11
 
先日、出張である地方に行ってきました。
某ブランドさんのショップがオープンされるということで、
オープニングイベントのお手伝いでした。
 
オープン前日ということもあり、タイトなスケジュールの中、
夜、少し遅めの夕食をとる事になりました。
 
いったんホテルに入り、近所を探して歩いていたのですが、
お店はあるけど居場所はないような感覚で、
あきらめてコンビニ弁当かなぁ・・などと考えていたところ、
ある小さな看板が見えました。
飲食ビルの入口にちょこんと置かれたその木板看板には、
屋号とメニューが少しだけ書かれていました。
 
石橋をたたいて渡らない・・ということもよくある私ですが、
なぜかさっさとエレベーターに乗って、ちょっと重そうな木製扉を
ためらわずに押しました。
 
中には、ニコニコした同年代のマスターと、お客さんが3〜4組。
なかなか盛況です。
少しマスターとお話すると、なるほどこれは居心地がいい・・
と思える素敵なお店でした。
 
「看板、素敵ですね。」と私が言うと、不思議とその看板にしてから
そう言われる事がたびたびあります・・とのこと。
 
お知り合いの方に依頼されたそうですが、その方は看板屋さんではなく
雑貨屋さんなのだそうです。
ご自身のお店の看板も自作されたそうで、マスター曰く
そのお店の看板が、派手ではないのに不思議と「見える」そうです。
 
無理に頼んで、3ヶ月待ちで作ってもらったそうですが、
書体や素材、形やサイズなど、なんとも不思議な魅力がありました。
 
私も負けてはいられません・・・。
これからも「見える」看板を作れるようにがんばりたいと思います。
 
 

 

いろいろなアクリル板。


2011-11-05
 
みなさんは、アクリルというと、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
 
トーメイな箱や看板の盤面など、一般的によく目にされる機会があるものは
比較的、イメージして頂きやすいかもしれません。
また、水族館の水槽や自動車のランプカバーなどを
思い浮かべて頂く方もいらっしゃると思います。
 
アクリルは、成型する・切る・削る・曲げる・貼るといった加工が
ガラスや金物、木工など、他の素材に比べて行いやすい材料であると思います。
加工方法は多岐にわたりますが、もちろん、弱点もありますので
(高熱や溶剤による伸縮や劣化など・・)、使用場所や目的を
きちんと理解する事は大切だと思います。
 
さて、加工方法は様々ありますが、実は材料の種類もたくさんあります。
 
色、サイズ、厚みなどはもちろんですが、それ以外にも
機能性を持ったものがあります。
たとえば、表面にキズが入りにくくした表面硬化板や
細菌の繁殖を抑えた抗菌板、光の反射を抑えた低反射板などなど。
 
用途は様々ですが、例を挙げますと、表面硬化板を、
重くて底がザラッとしたものを置かれるお花屋さんなどの
ディスプレイ台に使って頂いたり、抗菌板を食品関係や銭湯などの
湿気が多い場所で使って頂いたり。
低反射板はテレビやPCのディスプレイにもポリカーボネイトなどを
使っていますが、映り込みでお困りの場所に使って頂くと、
やはり効果を発揮します。
 
いろいろな種類の材料に、いろいろな加工方法がありますので、
ご参考にしていただけるものを少しずつでもGalleryに掲出していきたいと
思っています。
何かお困りの事や素案がございましたら、是非お気軽に
ご相談下さい。
 

 

あずき。


2011-10-27
 
むかし、「あずき」という名前のねこを飼っていました。
 
まだ目も開かない生まれたてなのに、お母さんとはぐれたらしく、
おとなりのマンションの貯水タンクの上で
降りられずに一日中みぃみぃ言ってたのを連れてきました。
父も母も反対でしたが、強引に私の部屋で二人暮らししていました。
 
あずきはなかなかの肉食男子で、毎朝、近所の野良ねこ君たちと
喧嘩ざんまいでしたが・・いっつも負けて傷だらけ・・。
あずきは茶色のトラ柄でしたが、あのトラ柄にシンプルな主張があるなぁ・・
などと、過去のコラムの思い出に浸っている場合ではありません。
(詳しくは「 踏切。」をご覧下さい。)
 
ある朝、いつもの喧嘩の声に違和感があり、見に行くと
野良君たちが逃げていくところでした!
やったね!あずにゃん!!
しかし、あずきの背後になにやら見覚えのある人影が・・・。
そこにいたのは、My Father! 父親でした。
そして、辺りにはボルトやネジなどが・・・。
そうです。父親がこっそり援護射撃をしていたのです。
知ってか知らずか、どや顔のあずき君を胴上げしたところ、
初勝利の興奮でしょうか、わたしの腕をがぶりとお食べになりました。
 
味方が味方であり続けるのは、思っている以上に難しいことですね。
でも逆に、敵と思っていた人や物事が味方になると、
とても心強かったりします。
 
サインの仕事もアクリルの仕事も、様々な素材や加工方法がありますし、
品物の条件と工場の状況がかみ合わない場合もあります。
そんな時には、本当に様々な仲間に助けられています。
そして、元請様や設計様、なによりご注文主様こそ
(穿った意味ではなく)最大の味方であると考え、
皆様にとっても大伸プラスチックが味方であり続けたいと願っています。
 
時に私が「かぷっ」としても、決して敵と味方の区別が
つかなくなった訳ではありません。
・・・ たぶん。
 

 

チャレンジ。


2011-10-21
 
きのう、お坊さんが原チャリで疾走していらっしゃいました・・。
いまの時代、大きな荷物も無く、比較的ご近所を動かれるには
一番適した移動手段だろうと思います。
 
・・でも、なぜかミスマッチに見えてしまいました・・。
 
十年以上前に、ある化粧品メーカー様のお仕事で
初めてイラストレーターで図面を描き始めました。
CAD系で描くと、後の加工の際にそのままでは使いずらい事もあり、
(シルクで商品名を印刷したり、レーザー加工や精度の高い原寸図を描いたり)
チャレンジしました。
 
CADに比べると、かなり手間がかかる面もあるのですが
時間を忘れて描いていると、意外と知らなかった機能を見つけたり、
いろんな方に教えていただいたりして、少しは上達したのではないかと、
お仕事にも、皆様にも感謝しています。
 
難しいお仕事や厳しいお仕事は、我々のような別注対応がメインの工場には
つきものですが、どんなに難しくても簡単にあきらめずに、可能性がある限り
チャレンジしたいと思っています。
そこから何かが生まれる事もありますから。
もちろん、物理的に不可などの場合はありますが、そんな時でも
せめて代案を提示できる技術とノウハウは持っていたいと思っています。
 
お坊さんも最初に原チャリで法事に赴いたときは、もしかすると
ご自身でも違和感があったかもしれません・・。
でも、運転という技術を身につけ、道を覚える事で時間を短縮し・・。
 
ただ、お互い事故には気をつけましょう。
無謀運転はチャレンジとは呼べませんよね・・。
 

 

看板とサイン。


2011-10-14
 
昔、少しだけ海外にいたことがあります。
ニューヨークの活気に魅せられて(かの地はかなり荒れた時代ではありましたが)
憧れていました。
 
カナダの大学で語学課程を終えてニューヨークへ向かう途中、
ロサンゼルスに立ち寄りました。
困ったのは、基本的にクルマ社会だった事です。
レンタカーなんて、お金のない学生には贅沢品というより嗜好品でさえあり、
バスを使おうと思い立ちました。
 
ちょっと郊外の安いモーテルを出て、いざバス停を探すのですが、
これがなかなか見つかりません。
バス停というより、杭が突き刺さっているだけだったりします。
ようやく見つけても、はたしてバスが来るのかもよくわかりません・・。
 
トトロの猫バスの方がバス停らしかった・・。
 
・・ちょっとずれました。すいません。
 
さて、看板とサインです。
明確に両者の違いを定義することに、あまり意味は無いかもしれませんが、
看板は主に商業的に見て頂く事を目的としたもので、
サインとはその他を含む"情報"を表示するものだと思います。
全てではありませんが、例えばクルマのウィンカーや
ストップランプなどもサインのひとつです。
 
デパートなどの商業施設でも、店名やブランド名などを表示したものは
看板の分類で、フロア案内や階数、トイレ表記などはサインの分類です。
だだし、店名なども情報である以上、サインの一種でもあります。
 
また、最近は美容院やオープンキッチンの飲食店などのように
作業そのものを見て頂く事をスタイルにされているところもよく見かけます。
広い意味ではこれらも色々な情報を見せているという意味で、
サインデザインの手法であると思います。
(スタッフさんは演出の一部ですが、お客さまの情報、
プライバシーを守るためにフィルムなどを
デザイン貼りする場合もよくあります。)
 
こう書いてくると、サインの方が広義のようですが、
日本語の"看板"には独特の広義があると思います。
例えば、看板娘や看板シェフ、看板親父・・。
 
看板とサイン、いずれにしても情報を的確に伝え、
ときには情報を隠す役割も担うという意味で
状況に合ったデザインのノウハウや手法を駆使したもの作りを
心がけたいと思っています。
 
・・でも、バス停の表示はわかりやすい方がいいと思います・・。
 
 
 

 

踏切。


2011-10-01
 
会社の近くに踏切があります。30mくらいの、大きいのが。
じっくり見ていて思ったのですが、よくできているなぁ・・と。
 
最近、高架が増えてめっきり少なくなってきましたし、安全面や利便性では
高架にする方が生活上いいと思いますが、
踏切にひっかかって立ち止まる時間ってあまり嫌いじゃないです。
もちろん、急いでいる時にはイラッとすることもありますが、
慌てずに急ぐという感覚に立ち返ったりします。
 
で、サイン屋さんとしては、あのトラ柄にシンプルな主張があるなぁ・・と。
 
ただの竹が行くてを塞いでも、見にくいし何かよくわからないけど
トラ柄=安全・注意喚起の構図は言葉じゃなくてもよく伝わるなと思います。
 
サインって、看板も含めて伝える事が使命・・みたいな面がありますが
かといって主張だけしていればいいとは思いません。
お店の佇まい、スタッフさんの人柄、そして街の風景に合っていて
なおかつきちんと仕事ができる(集客や空気感・イメージの創出)サインや看板に出会うと
素敵だなぁと思います。
 
たまには立ち止まって、じっくりと考えたいですね。
踏切にひっかかったつもりで・・・。
 
・・ざぶとん、2枚!! (完全な自己満足です・・すいません・・)
 
 

 

アクリルについて。


2011-9-29
 
アクリルについて・・なんて大げさなタイトルですが、
詳細な物理は他の方々にお譲りしまして・・ちょっとざっくりとご説明します。
 
アクリルはプラスチックの一種です。
正式にはメタクリル樹脂といいますが、これにも大きく2種類があります。
 
キャスト板と押出し板(おしだしばん)です。
製法の違いで分子構造に違いが・・といっても難しいだけなので、
単純にまとめますと、キャスト板は1枚ずつ鋳物の製法で作ります。
ガラス板を2枚並べて、隙間にどろっとした原料を流し込みます。
ガラスの清掃がマメに必要だったり、耐用年数に限りがあるので
最近では連続キャストといって、ステンレスの鏡面で製造するものもあります。
押出し板のイメージは、あめ細工くらいの柔らかさのものを
ローラーで押出してそのまま固めます。
 
製造効率が違うので、キャストの方がどうしても高価になります。
 
それぞれの特徴は・・
 
キャスト板は比較的、熱を加える加工に耐えます。
曲げ加工や摩擦熱を発する穴あけ、切削、レーザー加工など。
溶剤にはやや溶けにくいのと、鋳物なので厚み不同が起きやすく
寸法精度を必要とするものや接着加工には若干、不向きです。
でも、色や厚みによってはキャストしかないものもたくさんあります。
 
押出し板はキャストの反対と考えてもらっていいと思います。
 
これらの違いはつまり、作りたいものの用途や使用環境をふまえて
正しく材料選定をするのが大切だと言う事だと思います。
 
適材適所・・って、大事ですよね・・。
 
長所であり、短所でもありますが、アクリルは基材であり仕上げ材でもあります。
塗装やメッキ、化粧シート等での二次加工は本来、必要ないのですが
(もちろん、意匠や強度の観点からはあります)
素材がストレートに仕上げや耐用年数に現れるものもたくさんありますので、
常に品物のバックグラウンドにも気を配ったもの作りを
皆様と相談した上で実践できれば・・と思っています。
 
 
 

 

ホームページ、始めました。


2011-09-24
 
こんにちは。Web担当の福田です。
弊社もいよいよホームページを立ち上げる事となりました。
 
構想10年(!!)作成期間1ヶ月(笑)
 
情報を発信するという事は、覚悟と責任感が必要な面もあると思いますが
Webもひとつのツールである以上、他のツール同様に
正しい使い方を覚え、自分なりに工夫しながら
少しずつ、前に進んでいけたら・・と思っています。
 
どうぞよろしくお願いします。